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キネマ旬報の昨年の映画ランキングで、最も興行成績を残した「君の名は。」がトップ10にかすりもしなかったことについての違和感は、この映画の「映画にうるさい人に嫌われる要素」をおもいっきり醸成した作品だからと思ったり。
映画に限らずですが、マニアって特権意識が強い。みんなが知らないものを知っている、俺だけが理解者であることに対する優越感を刺激されることが大好きな種族で。別ジャンルでもあるのですが「この漫画がすごい」大賞でもマニアが選ぶのはマイナーなものだったのが、影響でヒットしメジャーになると急にランクを落とされる、みたいなw で、もしこの映画がそれこそここまでのヒットではなく、今回トップになった「この世界の片隅に」ぐらいのスマッシュヒットと上映状況であったら、確実にノミネートされたと思います。しかし、歴代2位の興行成績をだし、多くの人に知れ渡ってしまった。そうなると「そこまでの映画か?」と、急に評価にブレーキがかかる。 考えてみると君の名は。って、公開当初はそこまで話題の作品じゃありませんでした。世間的には無名に近い新海誠という監督作品で、私も公開直後に見に行ったのですが客席はいわゆる自分と同じような「男オタ」っぽいひとばかり。当然、当時はテレビでもほとんど取り上げられておらず。しかし、この作品が広がったのは当初は確実に「口コミ」でした。 で、後追いでメディア露出が多くなると人気が一気に爆発。しかし、その一方で「メディアによる無理やり広げた人気」という言葉まで。違うって、後追いはそういう評価をしている人だって・・・ あと、映画の興行成績と面白さは比例しない、という意見がありますが、その通り、でも、全くつまらない映画だったらこんなにロングランにはならない。昨年公開されていまだに都内では休日満席の劇場も多い。 私もこの映画が最高の映画だとは思いませんが、それでも十分すぎるほど面白い映画であったことは間違いなく。 昨年は本当に邦画の当たり年で、その中でトップの興行を出した映画がランキングに入らない、ということは、映画が面白い、つまらないという前に評論家からことごとく嫌われた「結果を出しやがった生意気な映画」だったんだろうなと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.01.12 12:13:57
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