639889 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ファーマータナカのデイリーリポート

ファーマータナカのデイリーリポート

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ファーマータナカ

ファーマータナカ

Calendar

Rakuten Card

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

入江てつ@ Re:有機リン系殺虫剤(06/07) EPN在庫ありますか1本
佐々木春香@ Re:お中元商戦真っ盛り!!(07/29) こんにちは! 島根で規格外のお野菜をレス…
ファーマータナカ@ Re:愛知のトマト農家@さんへの手紙(06/30) 作の終わりの実験でよかったです。 高温が…
愛知のトマト農家@ Re:愛知のトマト農家@さんへの手紙(06/11) 大丈夫です。作の終わりの実験です。 ただ…
ファーマータナカ@ Re:愛知のトマト農家@さんへの手紙(6/28) 結果報告拝見しました。 ブログにも書いて…

Freepage List

Headline News

2009年10月18日
XML
カテゴリ:農業情報

「食の安全・安心の確保」「食料自給率向上」など、食に関する課題が山積している中、屋内で農作物を生産する設備「植物工場」に注目が集まっている。

植物工場

「植物工場」とは、空調や蛍光灯、LED照明などによって、温度、湿度、光を人工的に制御する農業設備だ。
安全性はもとより気候変動の影響を受けにくい安定性、そして狭い土地でも適応可能な柔軟性といったメリットで注目を集め、高付加価値な上に、景気対策という時代背景もあり、経産省も農水省もバラ色の未来を描き、異業種からの参入のニュースも多い。
国は今年4月、現在国内約50ヶ所の植物工場を3年後に、約150ヶ所に増やす目標を立てている。
目新しいところでは、例えばハウステンボスに11月に設置し、国内外の修学旅行生誘致にもつなげたいとしている。(2009/10/01長崎新聞

しかし、官庁発表のマスコミによるタレ流し報道には当然気をつけねばならない。
今の植物工場は第三次ブームといわれ、過去2回のブームは収束してしまった事実がある。
ダイエー、三菱、清水建設、日立など大手が参入してはやめていった経緯もあるのだ。
植物工場の現実は課題も多く、その点については又このブログで取り上げていくつもりだが、今回は「植物工場に対する消費者意識」という観点から、見ておくことにしよう。

日本政策金融公庫が平成21年8 月21日に、「植物工場で栽培される野菜に関する消費者意識」を調査し発表している。
この調査で注視すべきは、

・ 植物工場で栽培された野菜は、「見た目」、「安全性」の面で通常の野菜より優れてい
ると考えられているが、その一方で、「おいしさ」や「栄養価」の面では劣るとみられている。
・ 約6割の消費者は、植物工場で栽培された野菜が通常の野菜よりも安くなければ購
入しないとみている。

という点だ。
生産者側がアピールしたい「見た目(品質の一部)」や「安全性」より、「おいしさ」「栄養価」「安価」を求めているということだ。
植物工場の最大の課題である高コストに対して、大半の消費者は安くないと買わないといっている事実は限りなく重たい。

厳密には植物工場には、閉鎖環境で太陽光を使わずに環境を制御して、周年・計画生産を行う「完全人工光型」の施設と、温室等の半閉鎖環境で太陽光の利用を基本として、雨天・曇天時の補光や夏季の高温抑制技術等により、周年・計画生産を行う「太陽光利用型」の施設の2種類があり、ファーマータナカは「太陽光利用型」の植物工場といえなくはないが、当人にその意識は毛頭ない。
何故なら、工場といえるような生産管理やコントロール(例えば収量、品質、病害虫、生育日数等)には未熟さや能力もあるだろうが程遠いからだ。
いわんや市場評価としては、軟弱、棚持ちが悪い、色が薄い(色が濃いのがよいかは別問題なのだが)等マイナス評価が多く、プロの市場関係者も消費者も土耕信仰(信仰といっていいかどうかは検証の必要があるが)が根強いのだ。
読者の皆さんも植物工場の今後に冷静な判断と注目をしていっていただきたい。 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009年10月18日 10時22分57秒
コメント(0) | コメントを書く
[農業情報] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.