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ニート・ひきこもりはこうして立ち直った。

ニート・ひきこもりはこうして立ち直った。

アート企画 ニート・ひきこもり支援相談web事業部を通して主に体験談や立ち直った経緯を書いていきます。身近にいるニート・ひきこもりの方が似た様な症状・現状の場合はぜひご参考になさってみてください。

再開しました。
2009年10月23日
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カテゴリ:立ち直った経緯
名前 S君
年齢 38歳
地域 とある地方
原因 うつ病 精神疾患
期間 7年
症状 特になし

今回のケースはとても難しいものでした。Sさんのご年齢をみてご想像はできる事でしょう。

なぜ、ここまでほおっておいたのでしょうか。


立ち直るために必要なのは、本人の意思が必要不可欠となります。年齢やひきこもりの長年のブランクは関係ありません。頑張って働くという意思があれば、どこにだって働ける場所はあるものです。

ですがそれとは裏腹に、年齢・ひきこもりの長年のブランクが長くなればなるほど、本人の働く意志は衰退していき最終的には「働かないでどうにか暮らせていけないものだろうか?」とそう考える事があります。

これは、俗に「諦めの境地」と呼ばれ、ひきこもり・ニートの方が最終的に行き着くもであり、また絶対陥ってはならないものといえます。

例えば、親の遺産で暮らしていけないものだろうか?国からの援助で暮らしていけないか?等。この原因は長年の社会の接点のなさからくる、自信喪失にあるのではないかと私は考えています。

まさにこのケースのSさんは、長年のひきこもり、そして後に書く、とあるキッカケから親の遺産で暮らしていくと既に決めた「諦めの境地」に入っていたのでした。


なぜ、諦めの境地に陥ってしまうといけないのか?

ひきこもりやニートの方は、この諦めの境地に至るまで、まだ心の隅に変わりたい、周りの同世代の人達のようになりたい。という希望を少なからず抱いています。自分が変われるキッカケを待っているのです。

その希望があるからこそ、私達支援者はまだ可能性はあるんだよ。と導く事ができるのです。

いうなれば、諦めの境地とは、自分で自分の生き方・歩み方を決めてしまった方とも言えます。そうなってしまうと、私達支援者は人の人生にちゃちを入れるただのおせっかいに成り下がってしまうのです。

このSさんの事例は皮肉にも、その諦めの境地に入ってしまった方を立ち直させた当方初めてのケースとなったのです。


キッカケは、Sさんが31歳の時、勤め先でとある方からのイジメからうつ病を発症した事から始まりました。人間不信も加わり、原因である勤め先の会社をぽつぽつと休みがちとなってしまいます。

その頃のSさんは家で最低限の動きしかしない感じで、死んだ魚のように目は虚ろ、見かねた親御さんが何を言っても「もう少し待って、ちゃんとするから」の言葉しか返さなかったそうです。

しかし勤め先の会社は待ってはくれません。重度のうつ病を発症してしまったSさんが会社を本格的に休む事はそう遠くなかったのです。Sさんは会社を自主退社せざるを得ない状況へと追い込まれました。

ここで余談ですが、会社内でのうつ病その他精神疾患発症等は約90日間程度の休業保障が認められています。加えてこれらの理由での解雇は不当解雇に当たるのです。

ですが、Sさんはこの事を知らなかったのでしょう。自ら退職の道を選んでしまったのです。


ここからSさんの本格的なひきこもり生活がはじまりました。それからというもの、重度のうつ病・人間不信を治す為カウンセリングを定期的に受け続け、一年近い時間が費やされましたが、少しずつSさんの心を癒していったのでしょう。

人間不信もあり、人がたくさんいるような場所は出れないが、うつ病と見られる症状は大分治まり、その頃からカウンセリングが終わった度にSさんは「俺はまだいける!ちゃんと働く!」と言っていたとの事。

親御さんはその言葉を信じていたのです。

しかし、時期が過ぎひきこもり生活2年後の春。Sさんの環境が一変する事件が起こりました。Sさんの父親がお亡くなりになられたのです。

原因は高齢もあるのでしょうが、大きな要因はトラックの運転手という忙しさから癌の発症を気付けなかった事にありました。

一家の大黒柱の死という家庭内経済危機。母親ももう幾分高齢。働き口も限られている。不謹慎ながらも母親はこれでSさんも動かざるをえないだろうと思っていたそうです。

ですが、Sさんはこのキッカケを違う意味でとってしまいました。

この過労死とも取れる父親の死因がSさんの「働く事」という価値観を壊してしまったのでしょう。

それからというものSさんの口グセが

「働きたくない。働いても使われて捨てられるだけだ」

へと変わってしまったのです。







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最終更新日  2009年10月27日 22時48分26秒


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