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By the Light of the Magical Moon (Marc Bolan)

By the Light of the Magical Moon (Marc Bolan)

「貧民窟」の友人へ

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1971年9月16日、ローリングストーン誌のインタビューでボランは昔の相方(Steve)の行方について尋ねられ、こう答えている。

「ああ、どっかの貧民窟だろ。(ワラ)」

二週間後、(サブカルチャー誌の)Frendzが次の手紙を発表した。

「親愛なるマーク、

丁度ローリングストーン誌を読み終わったところだよ。信じられないね。このごろいいマリファナが出回ってるそうだけど・・・本当に信じられない。 この貧民窟は今までで最高だね。人でいっぱいさ。ま、お前がハッピーならせいぜい、ゲット・イット・オン・バング・ア・ゴングしなさるこった。

ラブ&ピース
革命バンザイ
スティーブ・トゥック

P.S. お前、まだコカイン乱用してるの?」

勿論、ボランの新しい「ガキンチョ」のファンは、ティラノザウルスレックス時代、ボラン自身同じ「貧民窟」(ラッドブロークグローブ)に住んでることなんて知らなかった。ボランにとっては都合がいいことに。スターダムに乗ったらそんな過去忘れたいんだから。ボランの子供ファンはサブカル誌なんて知りもしないし読まないので、スティーブの返事は、ほとんど無視された。

ボランの伝記作家はほとんど元ガキンチョファンで、自分の知っている取材源と、自分の持っているボランのイメージを損なわない資料を使うので、スティーブは「貧民窟」にくすぶっていることになり、彼の返事の方は葬られた。この手紙はピンクフェアリーズのファン会報1号に再掲載された。日付は1976年で、100部だけが出回っている。

偶然?

ローリング・ストーン誌の発行は1971年9月16日である。トゥックがFrendzに返事を載せたのは9月30日。当時、9月16日には何の重要性も無かった。30日はボランの24歳の誕生日だったけれど。ピンク・フェアリーズのファン会報1976年に書かれたって、9月16日は何の意味も無い。しかし一年経ったら大違いだ・・ボランの命日だから。

Fee Mercury Moon
November 2002



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