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常総市内の新聞販売店博報社さんは、「砂時計」という一枚のタウン紙を 毎月発行していらっしゃいます。 「砂時計」というネーミングの理由を伺ったことはないのですが、 「砂時計」から受ける私のイメージは、 「限りある人生」 とか 「止められない時の流れ」 とか ・・・ かな?
それはともあれ、 紙面では、常総市やその周辺のスポーツ大会やコンサート、展示会等の情報を知らせて くださっています。 ときおり、常総市ゆかりの人が紹介されたりするのですが、 先週届いた今月号の「砂時計」に、 常総市にお住まいの岡本恵さんの「かみさまのいうとおり」という川柳句集が紹介されていました
岡本さんは、川柳マガジン文学賞で大賞に選ばれたそうです。
さっそく購入して読みました。
たった17文字に、 ぎゅうっと凝縮された言葉。
余計な言葉が入り込む余地のない短い一行の奥に なんと深くて大きな世界が広がっているのでしょう。 17音しか発していないのに、 なんと饒舌なのでしょう。
こんな句がありました。
巣立つ子に涙は見せぬ心意気
誰にでも思いあたる経験ってありませんか?
生まれてからず~と一緒に、言いたいことを言い合って、泣いたり笑ったり・・・ そばに居るのがあたりまえだった子が、 大学入学や就職、結婚等で、家を離れるとき。。。 「門出に涙は禁物」 と思うと、余計に胸が熱くなってしまって・・・ そんな気持ちに重たい蓋をして、 まったく関係ないような話をして無関心をよそおったりして 全然さみしくなんかないからね とばかりに、そしらぬ顔でやせがまん。
ほんとうは、親には親の、 また、子には子の、抱えきれないほどのあふれる思いがあるものです。
私は、結婚と同時に北海道に住んだのですが、 里帰りして、また北海道に帰るとき、 今は亡き母が必ず、「飛行機代だよ」と言って、そっとお金を手渡してくれました。 「そんなのいらないよ!」と言いながらも、結局貰って・・・ かくれて大泣き 別れが哀しいんだか、お金が嬉しいんだか・・・
あふれる涙を見せたくなくて、 手を振る母を振り返りもせず、「じゃあね!」と、そそくさと車に乗り込み、 バックミラーの中の母に、「ごめん」と、声にならないひとりごと。 今は、反対に、夫に同じ思いをさせていて、申し訳ない気持ちですなのですが。
ほかに、こんな句もありました。
四捨五入すれば幸せ外は雪
温かさと冷たさの対比が、あざやかですね。 台所の白い湯気が見えてくるような、食卓でのたあいのないおしゃべりが聴こえてくるような、 そんな作品だと思います。
それから、私はこんな句も好きです。
私にも心に隠し持つ刃
そう、そう。 いざという時には、やりますよ! 私だって。 ゆめゆめ侮ることなかれ! 覚悟あそばせ!
岡本さんは、ブログも書いていらっしゃいます。 写真あり、川柳ありのほのぼのとした世界が、そこにあります。 岡本さんのブログはこちらです。
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