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2009.07.04
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P1010351.JPG
まず写真の図説をば。
この「震える岩」の題材は「忠臣蔵」
ただし、大石内蔵助も浅野も吉良も主役を張りません。
「震える岩」の下に映しているのが藤沢周平の「用心棒日月抄」、こちらも同じく忠臣蔵を題材にしており、こちらでも大石らは脇役として登場してきます。
つまり、「忠臣蔵」を題材にしながらも大石らは脇役においやられ、作者が創作した人物が主役を張るというところが繋がりですね。
読み比べてみるのも一興かと。

現代ものでは宮部さん十八番の「超能力」を時代小説に舞台を移し、一つの事件から元禄の時代と100年後の享和の頃を、時に比較しながら、時に100年の歴史の重みを描写している。
・比較
元禄の頃の衣装を見たお初らがその豪華さ絢爛さに驚くシーンが象徴的。
・歴史の重み
忠臣蔵という芝居と実際に起きた浅野が吉良を殿中で斬りつけた理由が実は誰にも分からないものであることにお初らが気づき、驚くシーンが象徴的。

僕は忠臣蔵を題材にした小説などを読むたびにいつも書いているのだが、どうしても「忠臣蔵は何故起きたのか」、その理由が知りたくなっても誰にも分からないということを受け入れられずに「頭の中に霞がかかったよう」になる。

まぁ、裏を返せば解釈の仕方がいくらでもあるということなんでしょうが、論理的に物事を考えていこうとする人間にとっては鬼門なのかもしれません。

この物語も面白く、サクサクと読み進めることができたのですけれども、心に残る「これ!」というものを見つけきれません。
う~~~~ん、忠臣蔵め!(苦笑)

第一章 死人憑き
第二章 油樽
第三章 鳴動する岩
第四章 義挙の裏側
第五章 百年目の仇討始末






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最終更新日  2009.07.04 21:03:51
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