テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:映画 タ行
あらすじ アメリカ、ウィスコンシン州で葬儀社を営むひとりの老人。 今、彼には最期の時が迫っていた。 彼の名は、ジョン・“ドク”・ブラッドリー。 彼は1945年、太平洋戦争の激戦地として名高い硫黄島に 海軍の衛生兵として出兵していた。 その時撮られた1枚の写真によって、米国中から “英雄”と讃えられた輝かしい過去があった。 しかし彼は、その事について決して語ろうとはしなかった・・・。 感想 第49回アカデミー賞特集第5弾。 音響賞と音響効果賞にノミネートされた。 『硫黄島からの手紙』と比べ、興行成績と反比例する様に 賞レースの方は芳しくない。 関西で上映された中から国内外の秀作それぞれ10本を選ぶ 2007朝日ベストテン映画祭というものがあるが 先週、うち数本が大阪・中之島のリサイタルホールで上映された。 この映画は、外国作品の3位に選ばれており アサヒメイトは900円で観れるので、行ってきました 『硫黄島からの手紙』を観てから、この映画を観るというのは 順番としては逆なのだが、2部作と言っても それぞれ独立した作品として成立してるので、問題は無かった。 リンクしてる部分があったので、順番通りの方が より楽しめるのは間違い無いのだが。 ドクの息子のジェイムズ・ブラッドリーが書いた 著書を基にした作品。 2部作だが印象は、ずいぶん異なった。 アメリカから描いた本作は、時間軸通りには 進まなかった点が、まず異なっている。 ドクの息子が父親の事を探る現代 一枚の写真で英雄となった父親達が全米を回る姿 そして硫黄島の戦いの真実、それらを交差させながら 物語は進んでいく。 必然的に、硫黄島での場面は半分程しか無い。 つまり、硫黄島の兵士のその後を描いてる点が 『硫黄島からの手紙』と大きく違う所だ。 たった一枚の写真に翻弄された兵士の人生を描き 政府と大衆の身勝手さを浮き彫りにしている。 そして、人々は英雄を求めたがるが、戦争において 英雄は存在しない事も、この映画は訴えている。 私は英語は話せないが、戸田さんの字幕では 「ステーキのような硫黄島」だったのが 実際は、ポークチャップ って言ってるのだけは分かったブー 『父親たちの星条旗』公式サイト ネタバレ感想 マウスでクリックしながら、なぞって下さい↓ 望まないのに英雄に祭り上げ、戦地から連れ戻すと 手術もさせず家族にも会わせず、国債を買わせる宣伝の為に 国中を連れ回し、使えなくなると戦地に送り返し 利用するだけして利用しておきながら、挙げ句の果てに 野垂れ死にさせる。 兵士を道具の様に扱う国の横暴さが、腹立たしかった。 たかが旗を立てただけ、しかも代わりの旗を 一人は写真にすら写ってない3人を、英雄と囃したてる。 その写真に写ってない所で、どれだけ多くの者が血を流し どれだけの命が奪われたかを忘れて・・・。 そして、時が経つと手のひらを返すように態度を一変させる。 政府の思惑通りに動いた大衆心理の恐ろしさ そして冷たさを感じた。 エンドロールで実際のアイラの写真が出てくるけど そっくりやね~\(◎o◎)/! それにしても、あの時代のネイティブ・アメリカンに対する 差別意識は酷いよな~。 そして、当時の硫黄島の写真が映し出されていく。 有名なアノ写真以上に、戦争の生々しさを感じさせ より強く心に訴えかけるものがあった。 硫黄島で亡くなった全ての人の御冥福を祈りたいと思います。 楽天以外の方は URLをお忘れなく♪ TBは承認後に反映されます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.09 00:28:58
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