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カテゴリ:映画 シ
あらすじ 17歳の少年による殺人事件の裁判で 12人の陪審員中11人は有罪に投票するが 1人だけ証拠に疑問を持ち、無罪を主張するが・・・。 感想 ベルリン国際映画祭金熊賞受賞 アカデミー賞3部門(作品・監督・脚色)ノミネート 映画史に残る傑作密室劇。 シンプルながら、上手くまとまっていて さすが、名作だと思いましたけど、実は 最初に、『12人の優しい日本人』 次に、『12人の怒れる男』を観てから これを観たので、いかんせん驚きはなく オリジナルを最初に観た人に比べれば この作品を楽しめなかったと思います それでも、もしも裁判員に選ばれた時は 人の人生を 左右する 事を忘れずに、責任感を持って臨もう という気にさせてくれる作品でした 出演は、『怒りの葡萄』のヘンリー・フォンダ 『波止場』のリー・J・コッブ 『影なき殺人』のエド・ベグリー 『サブウェイ・パニック』のマーティン・バルサム 『トラ・トラ・トラ!』のE・G・マーシャル 『酒とバラの日々』のジャック・クラグマン 『ナッツ』のロバート・ウェッバー 『条理ある疑いの彼方に』のエドワード・ビンズ 『シャンプー』のジャック・ウォーデン 。 監督は、『評決』のシドニー・ルメット。 ネタバレ感想 マウスでクリックしながら、なぞって下さい。 陪審員の1人が、偏見にまみれた意見を言った時 みんなが席を立ち、背を向けるというのは 分かりやすいけど、いかにも昔の映画的で あまりにも、わざとらし過ぎ(^_^;) 白人ばっかり、男ばっかりってのも 時代を感じたな。 ムダ話だらけ、勿体ぶってナイフが出てきた(笑)リメイク版は 陪審員の義務を超える部分まで、踏み込んでたけど こちらはシンプルで、陪審員制度の長所と短所を より端的に表してる作品と言えた。 まず短所は、人の命よりも野球が気になる ヤンキース・ファンのように、陪審員は 望まないのになってしまった人達の集まりなので 早く帰れるのなら、どちらでも良いのが本音であり 無罪の少年を死刑にしてしまう危険性がある。 野球観戦で人生を無駄にしてきた人間には 身につまされる話やった(笑) そういう危険を避ける為に、日本の裁判員のように 過半数ではなくて、全員一致にしてるのだろうが ヘンリー・フォンダみたいに、挙手で1人だけ 無罪を主張するなんて、なかなか 出来へんって(^_^;) 最初は無記名投票にした方が、エエ気がするよな。 投票方法も、どれだけ話し合うかを決定するのも全て 陪審員に委ねられており、その時に集まった陪審員の 顔ぶれによって、大きく左右される事になり 死刑は1時間は話し合わないといけないとか ある程度の決まりを作るべきやと思うな。 正義の象徴とも言える陪審員8番は、もう1度投票して 11人が有罪なら、有罪にすると言ってたけど もし誰も無罪にいれんかったら、本当にあきらめて 自分は手を汚してないって、納得するつもりやったんかな? 長所は、12人で話し合う事によって、1人では たどり着けない答えが見つかる事かな。 「あのモウロクじいさんに何が分かる」 「殺してやる!」 と墓穴を掘り続けながらも(笑)、最後まで有罪を主張した 陪審員3番すら、泣き崩れるしかなかったように 被告は有罪という証拠はなく、死刑にならなくて 良かったとは思ったけど、犯人ではない とも言いきれなかった気もする(^_^;) 確か、アメリカでは1度無罪になったら その事件では有罪にならないんちゃうん? 陪審員制とは関係ないけど、それはおかしい。 あれだけ熱を帯びて話し合ったのに、終わったら とっととバラバラに帰っていくなんて アメリカ人って、ドライやねんな(^_^;) 楽天以外の方は コメントにURLをお忘れなく♪ TBは、承認後に反映されます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.13 20:02:28
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