カテゴリ:いろいろ 考察
スティーヴ・グランド という方をご存知でしょうか。
1958年生まれのイギリス人です。 凄腕プログラマですが、彼はルーシーというアンドロイドを作っていることで有名です。 http://www.cyberlife-research.com/ 上記だけではさっぱり分かりませんよね。 実は彼の書いた本を読みました。以下です。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757211015/249-6795393-9152314 これは彼がルーシーと言うアンドロイドを作るためのステップを日記形式で書いたものですが、とにかく内容が面白い。内容が斬新です。目から鱗です。そして、スティーブの語り口も面白い。訳者の高橋さんが凄いのかも知れませんが物凄く引き込まれます。それほど薄い本では無いのですが、かなり引き込まれて読みました。 彼曰く、人工知能を作るためには大規模なニューラルネットワークを作成するだけではだめだそうです。人工知能を作るという行為は月に到達しようという事と同じほどの大事業で、既存のニューラルネットワークを拡充するという地表面でジャンプを繰り返しているような方法では絶対に到達できない目標だと言っています。だから、彼は人口知能を作成するために新たなステップを実行しました。 発刊当時(2003年)彼のプロジェクトは現在進行中で人工知能が実際に出来上がったかどうかは分からないのですが、研究成果の結果を見る前に研究費用が底をついたためまずは執筆に取り掛かったようです。 それから3年、当初よりはダントツに高い知能を持った ルーシー ができたのだと思いますが、結果は調べていません。最初に紹介したリンク先のページを詳しく読むと分かるのかも知れませんが、読んでいません。 しかし、面白い。 難しい部分を読み飛ばしても読み物として十分に面白いです。 その上に、彼の発想力、仮説の設定方法、実際のアプローチ、どれをとってもわくわくします。久しぶりにどきどきするような面白さの本でした。 お勧めします。是非、皆さんも読んでみてください。 弊社の目指す「人造知能」はスティーブのアイデアとは随分違いますが、既存の人類の思考を概ね理解するところから着手するというステップは同じです。ライバルですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.05.20 00:58:00
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