keikoの旅 ドジ編 その(2)ニースのカーニバル
昨年の暮れ当りより、日当りの良い場所では、そろそろミモザの花が、色付き始めている。ニースのカーニバルが近い事を伺わせる。ミモザは元々中南米の花だと言うが、ニースッ子は、ニースの花と言うに決まっている。彼らにとっては、春を呼ぶ、待ちどうしい花なのである。場所によっては、2月、3月、山々が黄色一色に染まり、これはこれなりに見事!というより他に、表現方法が無い。コート ダジュールの、透き通った光にミモザが映え、山が黄金色に輝くのである。今年2006年のカーニバルの日程は、とサイトで調べてみた。http://www.nicecarnaval.com/2月11日~2月28日 ( 土、日、火、水、)このサイト、誠にニースのカーニバルらしい色彩豊か!?、だ、とはね…。maikaだったら、言いますまい。はっきり言って、えげつない、とか、サイケデリック調!とか、がふさわしい表現に思える。実際カーニバルの出し物の張り子の人形は、ひょうきんな色使いをしていて、現実離れしているが故に、人目をさらう。奇抜な世界がお好きな方には、うってつけの祭りである。このカーニバル見学に、たった1回だけ、maikaに連れて行ってもらった。元来人ごみが大嫌いな人である。からして、連れて行ってもらうのも、嫌々お伴していただくのである。片や、お祭り大好き、人ごみには率先して合流し、渦の中で快感に浸るのが、keiko の性格である。この日も、沈むmaikaとは対照に、赤いバレンチノのニットのコートを羽織って、浮き足立ってkeiko は出かけた。予め予約し桟敷席を買っておけば、パレードを落ち着いて見学出来る、と後で気付くも、この雑踏に入ってしまっては、此処に身を委ねるしか無い。華やかに飾り立てられ、花で満載の山車の上には、美女連がチャーミングな笑顔で、沿道を埋め尽くす観客に、花の雨を投げてくれる。群衆の前列近くにいれば、運良くその投げられた花を、隣と争いつつもキャッチ出来るだろう。と、そんな光景を眺めていると…、どうも、私のコートの後ろの気配が奇妙である。ハッ!とする。そして、はげ頭のちび助、中年男の目!、と…、合った。その瞬間、keiko は何が起こったかを、理解した。keiko はこのフランスで、痴漢に遭遇してしまったのである。このちび助、慌ててズボンのチャックを閉める、と、間もなくmaika の猛攻にあい、そそくさと人ごみに消えて行った。これ以来カーニバルはお預けとなったままだ。コートは早速、クリーニング屋へ直行した事は、言うまでもない。カーニバルの日本語サイトを御希望の方は、TOMOさんの解説がとても丁寧である。http://prunier.arcadevillage.com/carnaval.htmカーニバルの期間、今からホテルを取るのは難しいかもしれないけど…。海外からの外国人観光客が、これらの日をめがけて押し寄せて来る!、んだもん!!。