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カテゴリ:日々のくらし
娘が小さい頃は毎日のように本を読み聞かせしてあげたものです。 お話の最後のページになると、 娘は次に読んでもらいたい本を本棚から取ってきてはせがむので、 終わるに終われないようなことも。
大きくなり自分で本を読むようになってからは、 逆に娘からすすめられた本を読むこともあり、 こんな本を読むようになったんだと子どもの成長に驚いたりすることもありました。
親子で共通の本をもっとたくさん読めればいいなと思うですが、 長編になると中々時間もなく難しい。 そんな時、絵本はありがたいなと思います。 濃い内容のお話と芸術性の高い絵を短時間で味わうことができるんですから。
東日本大震災から5年。 親子でこの2冊の絵本を読んで、 5年前の今日に想いをはせました。
いもとようこさんの絵本といえば、 我が子の小さい時のことを思い出すお母さんや、 小さいお子さんがいらっしゃるご家庭には 何冊か書棚にあるかもしれませんね。 ぎゅっと抱きしめたくなるぬいぐるみのような動物の可愛い絵が 私も娘も大好きでした。
かぜのでんわ 岩手県大槌町の佐々木格さん(ガーデンデザイナー)の方が、 ご自宅の庭に置かれた「風の電話ボックス」をもとに いもとようこさんが描かれたお話です。 「風の電話」は佐々木さんが震災前から考えられていたものだそうですが、 心の復興のきっかけになればと思い、実現されたそうです。 電話機のよこには、
風の電話は心ではなします 静かに目を閉じ 耳を澄ましてください 風の音が又は浪の音が或いは小鳥のさえずりが 聞こえたらなら あなたの想いを伝えて下さい
せんの繋がっていないその電話に話しかける人たちの想いが、 どうか故人に届くことを願ってやみません。
もう一冊はNHKでも紹介され話題になった絵本です。 ハナミズキのみち 津波でご子息を失った作者の淺沼ミキ子さんの悲しみ・喪失感を思うと 涙があふれてしまいますが、 あとがきの『「いのちを守る木を植えたい」亡き息子の声におしえられて、 今日も生かされていることに感謝した』という言葉を読んだときは、 私までも前向きな気持ちになり、 そしてまた泣いてしまいました。
絵は黒井健さんが描いています。 色鉛筆を油で溶かして描く技法は独特です。 私は「手ぶくろを買いに」(新美南吉のお話です)が最初の出会いでした。 やさしいタッチの絵をうっとり眺めてしまいます。
2冊とも心の深い部分に響く、そんな絵本でした。
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最終更新日
2016.03.11 19:17:52
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