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テーマ:たわごと(26806)
カテゴリ:別れ
「ねっ ねっ 夕べのテレビ見た?」と、
大きな声で入っていらっしゃったのは、Sさん。 日テレの<火曜サスペンス>のことです。 副音声があるので、ご覧になるそうです。 「えーと、今日必要なものは、広辞苑・カタカナ辞典・ タックペーパー・・・」 言われたものを用意。 広辞苑:「<ヤタガラス>っての読んでみて。それで、どんな漢字を書くの?」 中途失明のSさんは、漢字をご存知で、説明を聞きながら、 空間に「こう こう」と書いてみせます。 年齢を重ねた中途失明の方が点字を習得するのは、指先の皮が 固くなってしまっているので、大変な努力が必要と聞いています。 「ヤは漢数字の八、次は一尺二尺の尺の右側の払いを、 しんにょうのように延ばして、延ばした上に 只、カタカナのロとハを書きます。最後に烏です」 「八咫烏は、日本神話において神武東征の際、 熊野国から大和国への険路を案内したとされる烏。 一般的に三本足のカラスとして知られ古くよりその姿絵が伝わっている。 高皇産霊尊(タカミムスビ)によって神武天皇のもとに遣わされたとされる」 読む前にサッカーのシンボルマークに 八咫烏が使われていることをご存じの上での リクエストだとお話がありました。 タックペーパー:歯磨きのパッケージを、取り出し「品名と商品名を書いて!」 『ハミガキ カオー クリア クリーン』 点筆が通れば、チューブの裏面から、 通らなければ、タックペ-パーに書いて貼り付ける。 タックペ-パーとは、ペットボトルの素材を用いて作られた、 粘着剤付の透明シートです。 必要になった時、先ずSさんが点字で確かめ、 パッケージをコンビニに持参し、店員さんに出してもらうのだそうです。 落語好き:寄席のプログラムを読む。 歌舞伎ほどではないけれど、結構 難しい読みもあります。 蛇含草=へび・含む・くさ=じゃがんそうだよ。 反魂香=はんこんこうハンゴウコウのことだな。 落語は好きでも詳しくない私。めっちゃ詳しいSさん。 楽日が、お楽しみの日。 寄席でも、この日は視覚障がい者のSさんが見えるので、 動きに頼らない演目を選んでくれているそうです。 他の日に行くと、切符売り場から、楽屋に知らせが入り、 噺家さんたちが、演目を変更するのが気の毒で、 行くのは楽日とに決めているとのこと。 噺家さんの奥様で、点字を勉強されていらっしゃる方から、 お手紙を頂いたこともあるとか。 「般若心経、また出しといてよ」と帰りがけに。 Sさん専用の「点字版般若心経」次回に書きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.08.25 11:43:13
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