雪あそび

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暗くて寒い冬が長く続くからといって
家の中に閉じこもって冬眠しているわけではありません。
寒い冬にも手軽にできる運動のひとつとして
クロスカントリースキー（以下クロカン）をオススメします。

オリンピック競技などで見る過酷なスポーツのイメージが強く
運動の苦手な人にはできないと思っている人が多いと思います。
しかし、クロカンこそ運動の苦手な人や年配の方々にも楽しむことができる
＜スキー道具を使ったお散歩＞なのです。

クロカンの道具は、ペンション（ファームステイ）やホテルなどで
レンタルできます。（だいたい１セット￥2000くらいだったと思います）

ホテルだと建物周辺の森の中に専用コースが整備されていて安心です。
多くのペンションもたいてい森の中に踏み跡をつけておいてくれるので
それらに沿って歩いていけば道に迷うことはありません。

以前宿泊したペンションには、とてもりこうな犬がいて
クロカン客の道案内をやってくれました。
道案内犬

まず私達客人の先頭をスタスタ小走りして行き、
姿が見える位置で待ってくれるのです。
木の枝をくわえて走り、道の真ん中に目印のように枝を置いて
待っているのです。客人が枝のあるところまで追いつくと、
またそれを拾ってくわえ、走ります。
そして適当な場所に枝を置き、客人が来るのを待ってくれます。
一緒にじゃれて歩くのではなく確実に客人をコースに沿って導いてくれる感じです。

さて、森の中の景色ですが静寂そのものです。
クロスカントリースキー

雪が降る音が聞こえてきそうなくらい、あたりは静かで落ち着きます。
後ろを振り返ったとき、木々の間から赤い帽子をかぶった妖精が出てきても
きっと驚かないだろうと思います。
おとぎ話のムードに満ち溢れている風景で、現実なのか空想なのか
わからなくなるような身震いする独特の感覚です。
フィンランド北部・ラップランド地方だったら、トナカイと遭遇することもあります。
襲われることはないですが、群らがっているトナカイはちょっとビビリます。
写真を撮ろうとすると逃げてしまうので、シャッターチャンスがつかめません。
彼らの領域に私達がお邪魔しているのですから、こちらが謙虚にならなければなりませんね。

冬の散歩は日が暮れるのが早いですから、戻る時間をきちんと意識してください。
あっという間に真っ暗な森に。。