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カテゴリ:株式投資
◎やはり材料選好 明日も短期志向か
先週末の各国市場が祝日休場となり、外部要因の変化が限られるなか、国内要 因のみの材料人気が主導する展開となった本日の株式相場ですが、全体観は様 子見ムードに終始し、大方の予想通りに材料選好の流れとなっています。 日経平均株価は小幅続落。週明けの為替相場が円安方向に振れたことで、前場 では買い気が強まったものの、上値を買い上がる向きも限られ、後場では前営 業日終値近辺まで失速しました。とはいえ、5日移動平均線(9617.55円)など サポートも効いており、下値を売り込む向きも限られています。 さて、前営業日配信版では「いよいよ決算相場 来週は材料選好か」と題して いました。 「今晩の米国市場が祝日休場となる分、週明けの月曜日はより近視眼的な材料 選好の地合いとなりそう。引け後の決算や業績観測報道などに注目しておきた いところです」とも記していましたが、東京電力<9501>、日本風力開発<2766>、 サイバーエージェント<4751>らが売買代金上位に進出し、決算銘柄の三井化学 <4183>、ヤフー<4689>、好業績観測では日本郵船<9101>、三菱重工業<7011>、 コマツ<6301>、三菱自動車<7211>なども物色を集めるなど、想定通りに「材料 選好の地合い」となっています。 また、東証1部の売買代金は大台の1兆円を割り込むなど、海外勢の参加も限 られており、ボリュームは低下。大型連休の存在もあり、この局面でポジショ ンは積み増し辛く、全体観は高まり難い局面ではないでしょうか。 明日は、休場明けとなる今晩の米国市場がポイントとなりますが、各国市場で は週明けもイースター・マンデーの祝日休場が続くところもあり、参加者不足 で小動きとなるのが恒例。全体観よりも参加者限定となる個別銘柄に注目が集 まりそうです。 投資戦略では、修正銘柄や決算銘柄など短期間で値動きの読みやすい材料株を 対象とした「デイトレード」を軸とする方針に変更はありません。指摘してい たような、好業績観測報道や値動きの軽い新興市場の話題株なども対象となり ますが、値動きは思惑先行でやや癖が強いため、決算や修正銘柄を狙うほうが 無難でしょう。 連休明けも見据えた短中期視点では、決算発表や連休期間の波乱に備えてポジ ションをなるべく軽くしておくのが基本スタンスとなりますが、事前の決算警 戒、連休意識のポジション解消が進んでいない分、売りポジションも有効性を 発揮しそう。今のうちに銘柄選別を進めておきたいところです。 先週末の米国市場休場の影響で外部要因の変化に乏しく、決算や新聞報道など の材料性に着目した売買が主導。上場維持期待の高まった東京電力<9501>のボ リュームが回復し、前市場の売買代金上位に進出しています。 マザーズ市場ながら値動きの軽さが好感され、日本風力開発<2766>、サイバー エージェント<4751>も高水準の売買代金に。材料人気の継続したグリー<3632>、 場中発表の決算が評価されたJSR<4185>も躍進しました。 中核銘柄では、東電<9501>上場維持期待で三菱UFJFG<8306>、三井住友F G<8316>のメガバンクがしっかり。大和証券<8601>ら証券株、第一生命<8750> の保険業も底堅い動きに。 週明けの東京時間帯で円売りが先行したため、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>。 キヤノン<7751>、ソニー<6758>ら国際優良株には買いが先行するも、円安一服 や指数失速とともに売り直されています。 セクターでは、好業績観測報道で日本郵船<9101>が物色を集め、商船三井<910 4>、川崎汽船<9107>の海運業がしっかり。不振業種の三井不動産<8801>、三菱 地所<8802>の不動産、オリックス<8591>、プロミス<8574>のその他金融も堅調。 決算銘柄では、三井化学<4183>、ヤフー<4689>が人気化。好業績観測では三菱 重工業<7011>、コマツ<6301>、三菱自動車<7211>などが物色を集めました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.04.25 21:34:10
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