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テーマ:機動戦士ガンダム(4136)
カテゴリ:ガンダム
最終話が放送される前に雑誌にSEED Destinyの監督である福田己津央さんの
インタビューが雑誌に載っていたので、それをもとにSEED Destinyについて 考えてみたいと思います。 主人公について ---------- 今作ではアスランをニュートラルなセンターに立たせて、 残りの二人と絡めて三人三様の生き様を描いてみたかったんです。 キラ、アスラン、シンの三軸で物語を進めていたので大変さも三倍・・・ それ以上で、非常にしんどかった(笑) 僕はガンダムシリーズには明確な主人公はいないと思っていて・・・ ファーストで例えれば、主役はアムロ単体ではなくアムロとシャアの 二人になってしまうようにね。 ---------- このインタビューを読む限り、監督は「主人公はシンだ」と明言はしていません。 明確な主人公はいないとまで言っています。 SEED Destiny開始時に、各雑誌でシン・アスカというキャラの説明の際に 「今作の主人公」 とこぞって書いてあったんですが、これはどこから得た情報をもとに 書いていたんでしょうねぇ? 物語が進むにつれ、「シンが主人公に見えない」って意見が非常に強く なりますが、それは視聴者は「シン=(単独の)主人公」だと思って いたからです。 この辺は早々に製作者側と視聴者側の認識のずれを補正する必要があった んではないでしょうか? 視聴者側は常に疑問を抱きながら、放送を見続けることとなりました。 さて、ファーストの話が出ていますが、皆さんはどう思いますか? シャアはもちろんファーストで必要不可欠な重要な人物ですが、 私は「アムロ」が単独の主人公だと思います。 それはその人物の書き込みの深さです。 シャアも深く深く物語に絡んできますが、彼の内面はあまり描かれません。 アムロは自分の気持ちとは裏腹に戦いに巻き込まれ、傷つき、イジケ、家出も したり、わがままも言ったりしながら、仲間の死や、乗り越えたい壁を経験して 内面から成長していきます。 アムロは見た目は格好良くありません。 でも、この成長度合いが共感できるんです。 主人公と言うにふさわしい存在でしょう。 で、シンです。 私は彼の気持ちが正直に言えば最後まで分かりませんでした。 思うにシンの書き込みが甘かったんではなかったかな~と思うのです。 「キラ、アスラン、シンの三軸で物語を進めて」だとしても描く量が 3等分では問題があります。 キラとアスランは前作で性格付けや考え方がある程度裏打ちされていますが、 シンにはそれがありません。 そのため、同じ分量ではシンだけ非常に薄い存在になってしまったのでは ないかと思います。 また最終話においても、シンの存在は軽かったです。 人は変われる、頑張れる、そのために努力し続ける。 偽りの平和なんて意味がない。 キラの言いたかったことはそんな感じなのかなと思います。 でも、シンはそのような言葉を一言も聞く機会もなく、搭乗機が破壊され、 彼の戦いは終わってしまいます。 こんなのじゃダメなはずなんです。 力ずくで退けただけじゃあ何の意味もないです。 シンの心に訴えかけ、彼が変わるようなラストが必要だったのでは ないでしょうか? あれじゃあシンだけ置き去り・・・可哀想ですよね。 長くなったので、続きは次回に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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