カテゴリ:「かくあるべし」の発生
帯広のジャガイモ、嬬恋のキャベツ、淡路島の玉ねぎ、蒜山の大根、島原のショウガ、鹿児島のサツマイモというふうに日本には代表的な野菜の産地があります。
これって人間にとってはいいことかもしれませんが、野菜にとっていいことなんでしようか。 野菜は同じ野菜を作り続けると連作障害が起きて、収量は減るし、土壌障害が起きます。それに対して土壌消毒という対症療法によって大産地は存続しています。 人間がこの方法がベストだと決めつけて自然に働きかけることは、問題が発生し、その問題を解決しようとして、手を打てば、また次の問題を生み出すという悪循環を招いているような気がするのです。 農業がかくあるべしから逃れるとすると、人間の都合ではなく野菜の立場に立って野菜作りをすることではないでしょうか。 野菜の立場とは野菜の輪作を取り入れること。野菜がよく育つような土を作ること。 これは森田でいう物の性を尽くすということと一緒のような気がします。 物の価値や特徴をどこまでも活かすこと、人の特徴や能力を精いっぱい開花させようとする意思、そんなことを感じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.18 20:52:18
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