カテゴリ:純な心、直感、初一念
純な心を生活の中で体験するとこうなります。
その方は彼女とデートの約束をして、待ち合わせ場所で待っていました。 ところが約束の時間になっても彼女はやってきません。30分経つごろからいらいらし始めました。「なにかあったんだろうか。約束を破るような人ではないのに。途中事故にあったのだろうか。」 携帯で連絡をとろうとしました。でもつながりません。待つしかないと思って待ちました。 1時間が経ちました。そのうち腹が立ってきました。「もう頭にきた。帰ろうか」「もし彼女が来たら怒鳴り散らしてやろう」なとどと考えました。でも帰ることなくそのまま待ちました。 そのうち彼女がやってきました。 彼の言った言葉はこうでした。「今日はもう会えないと思っていた。連絡もつかないし、すごく動揺していたんだ。でも無事に会えてよかった。来てくれてうれしい。」 待っている間、森田理論で学習した最初に感じた感情を思い出していたのです。 普段は短気だという彼は、普通でしたら憤懣やるかたない不快感を前面に出して、彼女の行為を叱責していたかもしれません。でもそうはしないで、「純な心」で対応したのです。 この言葉を聞いて彼女は感激していたというのです。最悪暴言を吐かれて、もう私たちの付き合いはこれで終わるかもしれないと、びくびくしていたのにこの言葉で救われたのです。 みなさんはこのエピソードに学んでほしい。 それは瞬間的に起きた感情はすくに消えて、「かくあるべし」に支配された感情に変わってしまう。このことを森田理論の学習でよく理解してほしい。そして何か事件があった時は、「かくあるべし」に支配された感情はそのままにして、瞬間的に起きた感情を無理にでも探し出してほしい。その感情を見つけ出したら、それをもとにして行動したり、発言することです。まちがいがなくなります。 これを一回でも体験できると、森田理論の体得への第一歩は確実に始まることでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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