カテゴリ:感情の法則
感情の法則2に「感情はその衝動を満足すれば、急に静まり消失するものである」とあります。この法則は「感情はそういうものか」と軽く受け流している人が多いのではないかと思います。この法則を生活の中で活用していく方法を考えてみたいと思います。
本能的な欲望はそれが満たされれば、欲望はすぐに鎮静化してきます。 しかし一旦覚えた快楽という経験は、その後何度でも繰り返すようになります。 快楽という体験はしっかりと脳が記憶しているのです。 ドパミンやβエンドルフィンなどでめくるめく快感に酔いしれてしまうのです。 普段ストレスフルな状態に置かれている人は、一旦蜜のような味を経験すると癖になります。これは快楽という感情に脳が乗っ取られてしまうということです。 乗っ取られてしまうと、自分の力ではコントロール不能となります。 飲酒運転は正常な運転ができなくなりますが、それと同じようなことが起きてしまうのです。 依存症で苦しんでいる人は、最初気軽な気持ちで始めたことが、どんどんエスカレートして歯止めが効かなくなるといわれます。 依存症の特徴は2つあります。 1、次の快楽を求めるときには、以前よりももっと強くて刺激的な欲望を追い求めるようになるのが普通です。 量が少ないと以前のような快感が得られなくなるからです。 抑制力が働かない人は、エスカレートするばかりになります。 使用量が増えてくるのです。その結果体を壊し、経済的にもいき詰ります。 家族や職場での人間関係に悪影響が出てきます。 2、離脱症状が出てくることです。 反省して依存症と手を切ろうとしても、そのとき何とも言えないイライラや不快感情に襲われるようになるのです。 居ても立ってもいられない不快な感情になります。 それから逃れるために、さらに依存症にのめり込むということになります。 依存症に陥ることはなにもよいことがないのは本人が一番よく分かっています。 でもなすすべがなくて苦しんでいるのです。 この感情の法則2は、欲望との付き合い方に警鐘を鳴らしていると思います。 アフリカの肉食獣は腹が空いてないときは、獲物が目の前にいても襲うことはありません。人間は欲望に火が付くとどこまでも追い求めてしまうという特徴があります。 人間は欲望を無制限に追い求める動物なのです。 森田理論は、不安を取り除くことにエネルギーを投入するのではなく、不安の裏返しである生の欲望に向かって舵を切ることが肝心であるといいます。 まずはここに焦点を当てることが大切になります。 次に欲望は無制限に追い求めてはいけないということです。 欲望が動き出すと、同時に抑制や制御することにも力を入れた方がよいということです。その方が欲望と不安のバランスがとれてくるということになります。 森田理論の調和、バランスを目指すという考え方は、宇宙の法則に合致する考え方となります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.09.05 06:32:40
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