カテゴリ:「かくあるべし」の発生
4月4日に子どもにランドセルを選ばせるときの注意点について投稿しました。
そのコツは男の子、女の子向けに区分けされた中から、自分の好きな色を選ばせることが適切であるということでした。 そうすれば、男の子がピンク色のランドセルを選択することはなくなります。 無難な色であれば、6年間使いつづけることができます。 男の子が小学校に入る前に、ピンクのランドセルを選んだ場合、高学年になったとき、後悔することは容易に想像できます。 子どもに自由に選択させるというのは教育上大切なことですが、親が枠を設定して、その枠内で自由に行動させるというのがポイントでした。 今日はこれを発展させてみたいと思います。 相手に、「こうしなさい」と自分の意志や考え方を一方的に押し付けるのではなく、選択肢を2つか3つに絞って相手の希望や考え方を聞くようにする。 その枠内で相手に自由に伸び伸びと行動させるというものです。 これを心がけると「かくあるべし」を相手に押し付けることを回避できるようになります。 相手の自主性が尊重されることになります。 例えば幼い子をスーパーに連れて行くと、欲しいお菓子を見つけて「これ買って」と駄々をこねて親を困らすことがあります。 これは買い物に行く前に子どもにいくつか提案しどれにするか選択させるのです。 1、今日はお菓子は買わない。それでも買い物についてくるのか。 2、100円以内のものを1個までなら買ってもよい。 3、好きなお菓子を買ってもよいが、今度の誕生日には何も買わない。 4、週に1回だけは自由に買ってもよい。 5、今日は家で留守番をする。 どれでもいいから、あなたが自由に選んでいいのよ。 この方法は子どもの考えがある程度尊重されます。 親子関係が良好になります。対立することが少なくなります。 子どもは親の提案の枠内で自由に考えることができ思考力が鍛えられます。 自分で考えて選択したことですから、前向きに責任を果そうとします。 自立心が鍛えられることになります。 「かくあるべし」を自分、他人、自然に押し付けることが多い私たちも、この方法を取り入れてゆきたいものです。 例えば外食する時に、相手に「洋食、和食、中華のどれがいい」と聞いてみる。 相手の要望に沿った料理店を選択すれば、相手もうれしいはずです。 これを神経症の克服について応用すると、 1、薬物療法があります。不安はある程度軽減されます。 即効性があります。但し根本的な治療法ではありません。 また薬を何種類も長期間飲んでいると弊害が出てきます。 2、認知行動療法があります。その中に暴露療法があります。 不安を何段階にも分けて、徐々に不安に慣れていくというものです。 認知療法は、考え方の偏り、認識の間違いを正していくというものです。 基本的に不安をなくする方向を目指しています。 3、森田療法があります。 不安は欲望の裏返しで湧き上がってくるという考えです。 不安と欲望のバランスを取りもどして、不安を問題視しなくなる方向を目指しています。また観念優先の「かくあるべし」を押し付ける態度が神経症の苦悩を招いているとみています。 そこで事実に従う態度を身につけることを目指しています。 最終的には、神経質者としての人生観の確立を目指しています。 どの方向を選択するかはあなたの自由です。 よく考えて自分の進むべき道を選択してください。 最初から森田療法を勧めるよりも相手に選択権を与えるというのはどうでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.01 06:20:07
コメント(0) | コメントを書く
[「かくあるべし」の発生] カテゴリの最新記事
|
|