カテゴリ:治るとはどうゆうことか
ある保険のセールスマンのお話です。
彼の営業成績は中の下から抜け出せないような状態でした。 その彼がトップセールスマンになりました。 その原因はターゲットを開業医に絞って営業活動を始めたからです。 開業医は何時ごろ起きて、どういう雑誌を読んで、どういう趣味を持って、所得はどれくらいで、どういう悩みを持っているのか、2年の歳月をかけて、徹底的に開業医のことを調べたのです。 彼が焦点を当てたのは、開業医に特化した節税のための保険でした。 開業医は忙しくて税金のことを考える時間がない。 そのために税金を多く取られているという点に目をつけたのです。 この点にスポットを当てて、節税に適した保険とフィナンシャルプランニングのサービスを行いました。 彼はそうしたものをまとめたレポートまでつくってセールスのたびに置いていったので、開業医の間で「彼と会うだけでもメリットがあるし、保険に入れば年間300万円も節税できる」と大評判になったのです。 (加速成功 道幸武久 サンマーク出版 123ページ) 普通保険のセールスの分野でトップになりたいと思った場合、1日中セールスのことばかり考えています。 またノルマを果たすために多くのお客さに会っています。 数多くの人に営業をかければチャンスが拡大するからです。 道幸氏はそれらは必要だと認めたうえで、それだけでは心もとないと言う。 対象者を絞る。その人たちの動向の中から潜在的なニーズをつかむ。 保険の売り込みを前面に出さないで、まず彼らの抱えている問題解決のための提案を行う。 彼らのニーズと保険の接点について説明する。 結果として保険に入ってもらえる。 噂が広まり紹介営業でお客様が増える。 自分の欲望を前面に出すのではなく、相手の役に立つことに特化していくと、結果としてセールスも上向いてくる。 この話は森田療法で神経症を克服したい場合も応用することができます。 高良武久先生は対人恐怖症の人にこんな話をされています。 対人恐怖症を克服したければ、自分が興味のあるもの、得意なことを伸ばすように努力しなさい。 それを愚直に10年くらい続けていると、その道では専門家になれます。 専門家になると、自信と自己肯定感が生まれてきます。 そうなれば対人恐怖症に振り回されることは少なくなります。 対人恐怖症と格闘しているだけでは、叶わなかった夢が、いつの間にか実現してくる。 私の場合は、老人ホームの慰問活動を長らく続けてきた結果、神経症のことを考える割合がどんどん少なっていったように思います。 集談会では症状のことを考える割合が、90%、80%、70%・・・と減ってきて、50%くらいになってくればもう神経症の克服宣言をしてもよいのではないかと教えてもらいました。 対人恐怖症で振り回されることが少なくなれば人生を楽しむことができます。 またその経験を神経症で苦しんでいる人に伝える活動をすれば、それが生きがいになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.01 08:11:37
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