カテゴリ:「かくあるべし」の発生
過去のミス、失敗、自分が犯した不祥事などが悪夢となって現れることがあります。他人から無視、非難、否定された記憶がよみがえり苦しむこともあります。
やり直すことができれば今度はうまくやってみせるのにと思っても後の祭りです。 また親の子育てに反発して、親を批判することもあります。 親を恨んでなんとか償ってくれといっても今更どうにもなりません。 どんなにつらい気持ちになっても、それらを取り消すことは不可能です。 過去をリセットして、新たに書き換えることは不可能です。 後悔は身心を痛めつけるだけで何もよいことは起きません。 集談会で「森田は過去は問わない」と聞いたことがあります。 過去の不祥事や辛いことを思い出して苦悩したときにこの言葉が助けになるということでした。 過去の不祥事でいたたまれない気持ちになったときこの言葉を口ずさむと確かに楽になります。 それは寛大な気持ちで自分を許すことになるからだと思います。 神様はどんなに多くの不祥事を犯したとしてもそれだけで査定しているわけではないと思います。 それらを抱えたまま前を向いて積極的、生産的、建設的、創造的に生きている人を高く評価するように思います。 では忌まわしい過去を抱えてどういう心がけで生きていけばよいのでしょうか。 まず私たちの出来ることは「今、ここ」に意識を向けて生きていくことです。 森田では「前を謀らず、後ろを慮らず」といいます。 いつも過去のことを思い出して苦悩している人は、「今、ここ」に集中していないのではないでしょうか。 規則正しい生活習慣に従って、凡事徹底を心がけている人は、横道にそれてもすぐに元に戻れます。 「今、ここ」に注意を向けている人は、いつまでも苦悩する人ではありません。 次に過去の不祥事を再び繰り返さないように心がけることも大切です。 広島の原爆慰霊碑の前には、「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」とあります。 不祥事を起こすことが悪いのではなく、同じ不祥事を何度も繰り返すことが問題だと思います。 対策を立てて実行することが肝心です。 どうすれば分からなければ集談会の仲間に相談してみることです。 さらに自分の不祥事を他人に開示して、他山の石として役立てるように心がける。 他人が同じような苦悩に陥らないように役立てることはできます。 集談会で他人の失敗談は大いに役立っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.04 06:44:06
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