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毎日を 愉快に暮らすできごと日記

ふとした予感

これはチャンプがうちに来る前、丁度チャンプが生まれた頃のお話です。
通勤途中の出来事でした。



『電車通勤する猫』2011

朝 駅の改札口に 猫がいた。

静かにうずくまり 通りゆく行く人々を おっとりと眺める猫は、
綺麗なチョコレート色に 毛先が白銀に光って
吸い込まれるような美しさだ。

そのうち改札を通り抜け ホームへ出て来た。

遠くから見ると 黒っぽくも見える まだ若いその猫は
長い尾をピンと立て 歩く姿は優美で気品にあふれている。

やがて階段を上り 陸橋を渡って来た。


ジブリ映画 ”耳をすませば” に出て来る猫は、  
ムーンとかお玉とか 呼び名がいくつもあり
一カ所に定着しない 自由でずんぐりむっくりした ふてぶてしい猫だ。
犬をからかったりもする。

それでも 人に寄り添う優しさがあるから 愛される映画の猫は
ひとりで 電車にも乗る。

そして 雫と聖司を結びつける役割も果たす 見かけによらない素敵な猫だ。



現実世界のチョコレート色の猫は どうするのだろう。
電車に乗れるのだろうか。

駅員に見つかれば 帰りの電車には乗せてもらえないだろうから
戻ることが 出来なくなる。

人なつこく 明らかに飼い猫だけれど
犬のように 鑑札を付けないから
迷子になったらおしまいだ。  



出勤の慌ただしさも忘れ 朝日に輝く猫の美しさに
引き込まれるように見入っていたのでした。

チャンプも 日の光が当たると チョコレート色です。
推定年齢からいくと チャンプの親だったのかもしれません。
尻尾をピント立てて歩く姿は チャンプにそっくりでした。

駅で猫を見ることも初めてでしたが
この時 何か運命のような 不思議な力を感じたものの
美しい印象を残したまま 忘れていました。





2012_9_22棒遊びより犬と挨拶.jpg



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※ 2012.3.25チャンプ記事は こちらに移転しています モルモット

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