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04/02/28 私を木島平に連れてって!

全国二万五千人のファンの皆様、お待たせしました。
やってきました、木島平ツアーレポです!

さてさて。木島平って、どんなところなの?と言う方の為にまずはご説明しましょう。
スキースノボをやる人なら一度は耳にしたことがあるはず。
長野県下高井郡木島平村にある木島平スキー場にこのエリアはあります。
下記はSET木島平のHPより抜粋です。

■木島平スカイスポーツエリアは、北信濃の秀峰高社山(別名高井富士:
標高1,351.5m)の北側斜面を使用したエリアです。
                
山頂テイクオフ(標高1250m)からは、左手に連なる牧の入のピーク、通称おっぱい山
(滝の沢山)の背後に、左から飯綱山、戸隠連峰、黒姫山、妙高山、その手前に
少し低く斑尾山(北信五岳)が見られます。背後には北アルプスが連なっています。
 前方には、低く通称山岸の山(虚空蔵山)があり、木島平村、田んぼ、千曲川、
飯山市、その千曲川に沿って、斑尾山から開田山脈が続きます。
 右手には、野沢温泉の裏山で最も高い毛無山から馬曲温泉、カヤノ平、奥志賀高原
志賀高原と連なっています。その手前に、北志賀高原の竜王スキー場、小丸山スキー場等
が見られます。

山頂テイクオフは、パイロットコースに使用します。また、ビジターさんにも
開放されています。

パラグライダーを縦に3機広げられ、ランディングゾーン2までは、540~550m程の高度差があります。

このテイクオフはクリフ(崖)形状で、しかも、右に2m(山頂リフト在り)、
左に3m程(林在り)しか余裕がなく、慣れないとかなりのプレッシャーになります。
充分ライズアップの練習を前段階でしておく必要があります。


とのこと。
うーん、かくいうあたしも木島平は行ったことが無いのだ。
判ったよーな判ってないよーな。。。

当日は3時起き。4時出発。ダー様をたたき起こし、
パラの機材一式に、飛べなかった時用にスノボ道具。着替えにお泊まりグッズ。
ありえない荷物の量にくらくらしながらも一路朝霧へ。
朝霧には5時半に到着。うーん、朝早いからスイスイよん。
さくっとミーティングして、いざ木島平へ!!

途中渋滞もあったが、10時頃木島平へ到着。
今回お世話になる『美代荘』にチェックインし、着替えていよいよエリアへ。
民宿の前からもすでに飛ぶ山が見えて、そのにょっきり突き出た高さに動揺!!

スクールの建物はゲレンデ内にあり、そこにボードの荷物を預けて、入山手続き。
テイクオフとランディングについて説明を受ける。

山頂
この山の頂上にテイクオフがあります。

それにしても天気は目も開けられないほどの青天!!
雪がまぶしいぃ~!!

風がまだ安定してないのでちょっとウェイトになったけど、
とりあえずテイクオフへ。リフトを二本乗り継いでいくわけなんだけど。
まさか・・・まさか自分がボードの板を着けずにリフトに乗る日が来るとはおもわなんだ。
なんだか妙な気分。
しかも、スキーヤーの「なんだこいつら」的視線が(^^;)

乗る時は先に機材を椅子に降ろし、すぐ自分も乗る。
降りる時がちょっと大変。抱えて、ダッシュ!!

2本目のリフトに乗り継ぐと、
景色がどんどん凄いことになってきた!!

LDも最初は確認できていたのだが
だんだん小さくなり、次第にどれがLDポイントだかも自信が持てなくなる。

ランディング位置確認

判るかな?真ん中らへんに四角いプールのような池があるのだが、
そのすぐ手前におっきなバッテンがあるのだ。↓ね。

着地ポイント

それが今じゃ目を凝らさないと見えない。
高い!!ヤバイ!本当に高いのだ!!
・・・本当にあたしはこんな高いところを飛べるんだろうか?

びびるあたしを乗せてリフトは容赦なく昇りつづける。

どこまでも続くようなリフトは頂上までたっぷり10分以上は乗っていただろうか?
やっと到着した頂上から見える景色の凄さと言ったらもう、もう、もぉぉ~!!
になってしまいそうな勢いだぜぃ。
目の前に180度冠雪の連山が広がる。
南アルプス?北アルプス?ああもうどっちでもいいや。この際。

その景色の凄さはあたしの文章力じゃとてもとても伝えられそうに無いのだ!
写真だって、きっと伝わりきらないだろう・・・。
しまった。このレポートの存在意義が危うくなってきた(苦笑)
こうなったら、今からでも木島平に行って頂上行きのリフトに乗ってくれ。

というわけで、まずはテイクオフで記念写真をパチリ☆っとな。
お約束ですものねぇ~。
v(≧∇≦)v いえぇぇぇぇいっ♪

テイクオフで集合!

どうよ?この景色。この天気。この元気(笑)
ちなみに下の写真の右に写ってるのは乗ってきたリフト。
この向きでテイクオフします。
さて。風のほうはというと、弱~いアゲンスト(テイクオフは北向き)
まずは地元のフライヤーがテイクオフ!
弱いのでフロントでとにかくギリギリまで走る走る!
さすがじもてぃー。ためらうことなくテイクオフ。

それを合図にあたし達も準備を始めることにするが、
折りしも春スキーさながらのこの陽気。
そのうえ、新雪がたっぷり20~30cm積もっていて、
膝まで足が埋まり、歩く事はおろか、立ってるだけで汗が噴出してくる。

その中でハーネスを背負ってヨロヨロとキャノピーを広げ、朦朧としながらラインチェック。
はっきり言ってすんげぇキツ・・・・・
五号さんの半袖姿のまぶしぃことまぶしぃこと。
あ゙ーあたしも薄着してくりゃ良かったよ(悔)
でもさー普通スキー場って言ったら寒いって思うジャン?

朝霧一番手は我等がH間チーフインストラクター!
w( ̄o ̄)w オオー!そういえばH間さんが飛ぶのって初めて見るかもっ♪
と、期待して見ていたのだが・・・一発目は勢いが足りず立ち上がりきらず失敗。
なーんだっ。H間さんでも失敗するんだぁ~っとちょっと C=(^◇^ ; ホッ!
3回目の正直でようやくテイクオフ!
しかしよくよく見るとブレイクコードが攣れている!をいをい(笑)
イントラともあろう方がラインチェックを怠るなんてぇ~!

そのアトはまちゃみちゃんがテイクオフと同時に引きずられながら出て行った。
悲鳴が木島平にこだましてたねぇ(笑)怪我無くてなにより。

あとはみんなそつ無く一発で決めて出て行く。さすがだ・・・・。

いよいよあたしの番。

ちなみにココのテイクオフは本当にリフトの隣にあるので
ボーダーやスキーヤーの好奇の視線が突き刺さる。
中には後ろで見学を決め込む人たちも。。。

いやん。そんなに見つめられると緊張しちゃぅ。。。

さあ。足場をしっかと踏み固めて・・・行きます!
キャノピーとの距離を取り、助走をつけてガツンと立ち上げる。
しかし、キモチとは裏腹に右足がずるっと滑る。
上体のバランスをくずし、キャノピーが傾く。
しかし修正しきれず諦めて崖手前で降ろした。

うーん、失敗しちったぃ・・・しょぼーん。
でも、おかげでちょっと緊張はほぐれたかな?

しかし、再度準備していると・・・
んっ?左が涼しい・・・西が入ってきた!!Σ( ̄ロ ̄lll) ガビビーン
というわけでウェイト。。。
あたしの時風変わる事多くね?

その間に、一本目を飛んだ皆が戻って来、
関越の渋滞に巻き込まれ遅れていたちえちゃん達が到着。

焦る。

まさか・・・・飛べないなんて事にならないでしょうね。

しかし、しばらく待った後、西が2~3mだったのがやや北向きになり。
先にベテランの五号さんがクロスでテイクオフすることに。
テイクオフを横向きにキャノピーを広げ、かなり難しいテイクオフだが、
修正をキッチリ加え、前に向き直り一発でテイクオフ!さすがです。

と、五号さんが出て行くとすぐに風は西から北西に変わり。
強さも嘘みたいに治まった。

ん!!そろそろいけるかも。。。
今度こそ。と思い前をしっかり見据える。
皆の応援が聞こえる。
今度こそは決めたるぜぃ!いくわよ。あたし!
弱いので、さっきと同様ガツンと立ち上げ始める。
頭の中は真っ白。今はただ、この機体を立ち上げる事に意識は注がれている。
さぁ上がり切った所で荷重をかけて。今だ!テイクオフ!

やった~!!やっと出れた!!

頬に冷たい風が当たる。
白銀のゲレンデが日の光を受けてキラキラと反射していた。
360度に聳え立つ雪山がただ静かにそこに在った。

う、うあぁ。たまら~ん!!
目を細めて足元を見れば。遥か眼下を滑るスキーヤーが豆粒のように見える。
見て見て見て~!!あたしを見て~~~!という気分。最高。

あたしを見てぇ~~!!

白いゲレンデを滑り降りるスキーヤーたち。
何かに似てるなぁ~と考えて、生クリームをたっぷり塗ったケーキに
列をなすアリんこのようだ!と思い、ひとりでほくそえむ。

リフトを越えて暫く景色を楽しんだ。
ゲレンデに落ちた自分の影を探してるうちにそろそろLD上空に来るように指示が入る。

高度処理はLDを通り過ぎ、奥まったところで行う。
「LD上空は吹き降ろしの風が強いので沈下が大きいのを頭に入れて置いてください」

ふむふむ。まずは上空でいつものように180度旋回を繰り返す。

しかし、あまりLDから離れたところでやるとショートする可能性があるので気をつけて。。。

ココのLDは(下の写真だと奥側)がちょっとした段差になり。
進入方向側から見ると丘の上にあるようになっているのだ。
つまり。ショートしたら、雪の壁に突き刺さるのだ。怖っ。
なので、いつもより集中して高度処理を行う。

吹き降ろしの影響はファイナルを切る頃に顕著に感じられ、
「もう入っていいかな」と思ったときにはすでに入ってないと、思っている以上に伸びないのに驚く。
しかし無線どおりにやって無事LD♪

ファイナルきって進入します

いやぁぁ~~~たのしかった~!!

ビデオ撮影をしてるH間さんのカメラに向って
馬鹿みたいに「もーヤバイよ~ヤバイよぉぉ」と繰り返すボキャブラリーの少ないあたし・・・(ほっとけ)
ぶっ飛びだケド、なにせ高度が500mもあるので思った以上に楽しめる!
風が弱いのも景色を楽しむ余裕が出来て良かったカモ。

風が変わりそうでもしかしたらダメかも・・・と言われつつもダメ元で二本目へ!
上がってみれば風は弱いものの、向きが北に安定してきていたので再びテイクオフしだす。
二本目はばっちりテイクオフ成功!ふふふ~ん、どうだぃ。
さすがに二本目はだいぶ余裕があったのか、鼻歌交じりさっ。ぃぇぃ♪
「かっぜっの中のすぅ~ばるぅ~♪すっなの中のぎぃ~んがぁぁ~♪」
って、何故中島みゆき?(爆)シカモダイブフルイヨ…

しかし、いざLD。
一本目より沈下が少ないので横に長いスパンを取って高度処理をしてたのだが
「もう入って良いよ」という無線で右旋回、しかし、ここに来てはげしぃ吹き降ろしの風を受ける。

「おおお~;と、届くか!?」

高度処理ちゅ~

右にファイナルターンを切りながら斜めにヒップランディング。か、かっちょわるぅ~( ̄m ̄;)
スキーヤーにモロ見られてましたぁ。いやん。。。

というわけで、このあとも全員が二本づつ飛び、切り良く終了。
このあとはスキースノボに履き替えてすべりも楽しみました^^v
しかし、頭の悪いあたしは早々簡単に頭が切り替わるわけが無く・・・・
滑るってなんだっけ状態。みんな、器用だよにゃ~。。。

夜は、民宿でおいしぃご飯を頂き、そのあと「馬曲(まぐせ)温泉」に。
そんでもって今日一番かっちょ悪かったH間さんのおごりで宴会へ♪

お風呂出てから一滴も水分取らんかったもんね。
そう、このあとのビールの為に我慢我慢。うっしっし。
犬パパからもビール頂きましたぁ!

うぃっす!ゴチになりまっす。

今日撮ったビデオをつまみに大いに盛りあがり。
酔っ払ったあたしは早々にギブ。
布団に入ったら3秒で落ち・・・・うーん、記憶が曖昧だ。

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翌日は前線が通過で大方の予想どおり、雨。
フライトは諦めて滑りに専念と言う事になりました。
んが、起きて見ればすっかりやる気の無いあたし。
飛ぶのメインで来てるのでなんか無理して雨の中滑るのもかったるぃかも・・・・。
ということでマネージャーのツアコンのもと
志賀高原の「地獄谷温泉」へ温泉に入る猿を見に♪
山道を20分以上歩き、着いてみれば野猿がいっぱい。ホントにお風呂に入ってるんだよぉ~。
可愛い・・・・けど、結構すぐ近くを駆け抜けて行ったりするのでちょっとドキドキ。
猿の写真。バッテリー切れで撮れんかった(≧_≦)
マネージャー、写真送ってくださぁぁ~い!!

そのあとは人間の入れる方(笑)の温泉へ入って
地元の有名なジェラート屋さんでジェラートを食べる。
風呂上りのアイスは美味いよ~。はぁ~極楽極楽。

皆はH間イントラの「ボード初心者スクール」で結構上達したみたい!(^ω^)

4時半に民宿を出て、岐路に着きました。
それにしてもカラダが楽♪って、すべん無きゃ当たり前か・・・・

生憎一日しか飛べなかったけど、何はともあれ無事に飛べて良かった~♪
また雪の無い時期にも来たいっ!青草に覆われた木島平も綺麗そうだよぅ。

パイロットになったら絶対またくるぞぉ~!!
でっかくなって帰ってくるからな!

待ってろよ、木島平!!!



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