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2009年06月22日
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■注目した記事(6/22 9面)

TDK、開発拠点増強
家電など向け電磁波低減部品

来週メド 千葉に新棟


■記事への素朴な疑問

デジタル機器などが発する電磁波を低減する
ノイズ対策向け電子部品の開発拠点を増強するようです。

千葉県に新設する施設の総工費は17億円で、
今年10月に完成、10年4月に稼動予定となり、
電波の反射を抑える電波吸収材や広域帯の電磁波に対応できる
アンテナなど世界最高水準の部材を設置します。

デジタル機器や自動車メーカーなどの製品開発を支援する
体制を整え、メーカーの試作品のノイズ測定を請け負い、
ノイズ対策部品の採用を働きかける狙いです。

本日は、電子部品大手のTDKを取り上げます。
これまでの同社の経営状況はどうだったのでしょうか?

それでは、08年度まで直近5年間の財務状況を基に分析を行います。

ティーディーケイ株式会社(TDK)の決算・財務分析はこちらから


■TDKの損益計算書KP/Lの視点

08年の伸びは小さいですが、堅調に増収増益を続けています。
08年の各指標と伸び率は以下の通りです。

08年
売上高  8700億円 (1%増)
営業利益      870億円 (10%増)
純利益        710億円 (2%増)

有報でさっと確認すると、
08年の売上の微増は、資材価格の高騰、競争激化による価格下落に因る、
という一般的な記載にとどまっていました。

08年の地域別の業績をみると、
当社はアジアの売上が6400億と最も大きく、前年比11%の伸びを示していますが、
次いで日本では売上3900億、前年比2%の減少となっています。

既に03年からアジアの売上・利益が、日本を上回っており、
アジアを中心に展開していることが分かりますね。

ティーディーケイ株式会社(TDK)の決算・財務分析はこちらから

次に、実際のキャッシュの流れを見てみましょう。


■TDKのキャッシュフロー計算書C/Sの視点

年によってFCFがプラス・マイナスとなり、投資CFは順調に伸びていますが、
営業CFは年によって上下しています。

財務CFは常にマイナスで、返済・配当・自社株買いを行っています。

08年の営業CFは1200億、投資CFはマイナス1600億円、財務CFはマイナス600億でした。

08年の投資額は例年の2倍~3倍大きいですが、
アジア企業の買収や、設備投資等に因るものです。

ティーディーケイ株式会社(TDK)の決算・財務分析はこちらから

それでは、B/Sを見てみましょう。


■TDKの貸借対象表B/Sの視点

総資産は07年の9900億から5%減少し、08年は9400億円でした。

内訳の変化として、
運用面では現金が3000億から1700億円へと40%以上減少したこと、
無形固定資産が1000億へと2倍に増加したこと、
調達面では株主資本が7600億から7200億円へと5%減少したこと、が目立ちます。

投資CFで見たとおり、アジア企業の買収によって現金・資本が減少し、
のれんや特許等の無形固定資産が増加したことが分かりますね。

ティーディーケイ株式会社(TDK)の決算・財務分析はこちらから


■TDKの分析まとめ

増収増益を続けており、アジアの売上が額・伸び共に最も大きく、
日本の約1.5倍以上になっています。
(損益計算書P/Lの視点)

年によってFCFがプラス・マイナスに転じていますが、
08年は買収や設備投資で特に投資額が1600億と大きく、
例年の2~3倍もの投資を行っています。
(キャッシュフロー計算書C/Sの視点)

買収・設備投資によって現金・資本が減少し、のれんや特許が増加しています。
(貸借対象表B/Sの視点)

当社は平成20年3月期を初年度とする、新中期3ヵ年計画を実行中です。
平成21年3月期は、下記の通りです。
1.コンデンサ事業の新工場稼動開始
2.デンセイ・ラムダを取り込んだ新体制による電源事業の展開
3.アルプス電気からの資産・HDD用サスペンションメーカーの買収に
  因る磁気ヘッド事業の強化

全てにおいて、08年の買収・設備投資に関係しており、
将来の布石上、同年の投資がいかに重要であったかが分かります。

本日の記事でも開発拠点を増強するとあり、
この積極投資が今後どのように回収されるのか、

特に営業CFの伸びどう繋がるのか、に注目ですね。

ティーディーケイ株式会社(TDK)の決算・財務分析はこちらから

以上の分析でご不明な点等ございましたら、
是非シェアーズまでご連絡ください。
感想もお待ちしております!
support@shares.ne.jp





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最終更新日  2009年06月29日 16時16分38秒
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