LDとは?
専門家ではありませんし、
本の引用は著作権の関係からできませんので
今まで読んだ本に出ていた事を
私の言葉でまとめてみます。
足りないところは本で確認して見て下さい。
LDとはLearning Disabilitiesの
頭文字を取ったものです。
Learningは「学習・学ぶ事・(知識・技能を)習得すること」
Disabilitiesはdis-が否定を表す接頭辞、
abilitiesはabilityの複数形。
abilityは「できる事・能力」
ですから、「習得することができない」と言った意味になります。
「読む」「話す」「聞く」「書く」「計算する」「推論する」
と言った領域で特定の能力を習得することが困難である状態で、
その領域の極一部に関して特に劣っている事が多いようです。
知的発達に遅れがないものの、特定の領域が苦手なために総合的に
知能指数が75以上あればLDとして考慮する事ができるようです。
普通、誰でも得意な分野、科目などがあると同時に、
苦手な分野や科目があります。
その程度がもっと著しいような状態だと思えばわかりやすいでしょう。
日本語訳として使われている「学習障害」と言う言葉はふさわしくないと
する意見も専門家の間であるようです。
「障害」と言うよりも「状態」であると言う記述もあります。
その定義をめぐっても、まだ確定されていないようです。
そこで、LDと言われる状態の特徴を挙げてみます。
どの子もすべてが当てはまるわけではなく、
一人一人状態は違います。
英語圏の子どもと日本語を使う子どもとでも違うような印象があります。
聞き取りが苦手:
・ 聴力には問題がなく、聞こえていても耳に入ってくる音を
すべて拾ってしまって、他の音に気を取られてしまう。
・ 聞こえても意味が理解できずに、聞かれていることとは
別のことを答えてしまう。
・ 聞いたことをすぐに忘れてしまう。
話すことが苦手:
・ 語彙が少なくて的確に表現できない。
・ 緊張しやすい。
・ 文に組み立てるのが苦手。「てにをは」が抜けたり
間違ったりする。
読むことが苦手:
・ 一文字ずつ読んで単語や文のまとまりとして捉えにくい。
・ 読んでいて行を間違えやすい。
・ 読んだものを意味のまとまりとして理解しにくい。
・ 抽象的なことは理解しにくい。
書くことが苦手:
・ 字を書くときにバランスよく形を取れない。
・ 筆圧が弱い。
・ 鏡字になってしまう。
・ マスや線の中にうまく納められない。
計算すること(算数)が苦手:
・ 繰り上がり、繰り下がりの計算を間違えやすい。
・ 文章題の意味がわからず適切な計算式を立てられない。
・ 定規やコンパスなどの道具をうまく使いこなせない。
推論することが苦手:
・ 過去の経験から予測する事が苦手で同じ失敗を繰り返す。
・ 昨日・今日・明日・一週間後・来年などの時間軸を捉える
のが苦手
協調運動が苦手:
・ 体全体の動かし方がぎこちない。
・ 同時に何種類かの動作を伴うものが苦手。
・ 手先が不器用。道具をうまく使いこなせない。
*わっち☆の場合*
文意の読み取りが苦手。
国語の読み取り、他教科の文章題は問題の意味を説明
するとわかるが自分で的確に意味を把握する事が苦手。
足し算引き算は指を使う。
数の補数は覚えているので、手順を思い出せば
計算できる。手順を使う場面を間違えることも多い。
かけざん九九は長女の時よりもすんなり覚えたので、
割り算の計算はすぐにできるようになった。
手先が不器用で、定規を使うのも下手。
字をバランス良くマスの中に納めるのが苦手。
筆圧も弱いので「ぎゅっと書いて」と声をかけると、
濃くかける。
一つ一つをすばやく書こうとしてしまうので字が雑になる。
きちんと書こうとすると時間がかかる。
絵が幼い。
不器用で見た形をうまく真似できないために幼い絵に
なってしまう。
両唇音(両唇を合わせて発音する音=まみむめも・ばびぶべぼ・ぱぴぷぺぽ)が不明瞭になりがち。
発音できないのではなく、上唇の代りに上の前歯を使って
しまうことがある。
爪を噛む。
爪だけでなく、鉛筆のお尻を噛んで芯が出てしまった事も。
鉛筆はお尻の部分までかわいいマークでコーティング
されたものを自分で一本ずつ(5本)選ばせ、
「噛んだら台無しになる」と言ったら、噛まなくなりました。
爪の方は、「バイターストップ」と言う透明マニキュアのような
ものを今使っています。
噛むと苦いらしい・・・最近爪が伸び始めました。
最近他のサイトで分かったのですが、
「噛む事」で「脳の活性化」をして「集中力を高める」
作用があるらしい。
「ガムを噛む」ことも有効とか。
だとすれば、むやみに噛む事をやめさせない方が
良いのか?
でも授業中にガムを噛むわけにもいかないし・・・
爪や鉛筆を噛むのも衛生上、健康上良くない気もする。
大きな機械音が苦手
掃除機の音、工事の音、テーマパークの大音響、お店の
トイレにある温風で手を乾かす機械の音も怖がっていた。
特に掃除機を怖がる。
最近は工事中の音、大音響、乾燥機の音などは
平気になった。
掃除機も少しずつ平気になってきている。
鏡文字は書かない
ディスレシア(Dyslexia)=識字困難の場合ありがちな
鏡文字ですが、これはあまり当てはまりません。
色々な本を読んだ印象ですが、アルファベット圏の子どもに
多いようです。
日本人には少ないのかも知れません。
元々、字を覚えたての子どもが鏡文字を書くことはよく
ありますが
日本語が左右非対称のものが多い事も関連しているのかも
知れません。アルファベットの「b」と「d」などは
英語を学習し始めたときによくある間違いです。
鏡文字は、実際に英語の勉強が始まった時にぶつかる壁かも
しれませんが。
ただし、漢字の形を取る時に、右上からナナメに払うとか、
曲がってからはねるとか言う場合にうまくマネできないことは
あります。
それも、何度か練習すると上達するようです。
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