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カテゴリ:国力とお金
●どうもこの先1年は 米国金融の利上げ次第・・と言うことらしい。 米FRBは イエレン議長に代わって以来、基本的に前議長のスタンスを維持してきた。 6月頃に向けて、金融緩和策を徐々に解除して、引き締めに入るタイミングを慎重に探っている。 難点は物価が、日本の話かと思うくらい2%上昇ができるかどうか?・・・ のようだ、原油安が響いて、足元の上昇率は0.7%程度であり、このまま利上げすると、低インフレ・低成長の日本化(笑)が進むのでは・・と言う恐怖がある。 いつの間にかこの面では 日本は先進国になってるね?(笑) ●日本への影響はどうか? 仮に米国が金利引き締めに入れば、ドル高や米国長期金利の上昇・好調なはずの米国株の調整が起きる。ドル高はすなわち円安で、追いついてきた製造業の円安メリットが、さらに上乗せされるのではないか? 市場に混乱を起こすことは、折込済みの難しい判断を迫られる。 日本株は、その影響で 3月末まで1万8000円を目指し上昇、その後、米国利上げを睨んで、5月ごろに、一時的に1万6500円まで下落。・・というのが野村證券・ストラテジストの見方だ。 ●内需も小売・食品など力強さが出てきて、所為 消費増税後の需要が回復や、高付加価値製品の発売で値上げ効果が、現れ始めているとの事。 米利上げがいつになるか? 実行されれば、ドル高・円安が日本株上昇をもたらす。・・が混乱期にはリスク資産の株式の売却があり下げが見込まれる。 ●その後はどうか?ウクライナ危機などが影響して、このところ日本国債の買いが進んでいる。為替は様々な要因で進むが、アベノミクスが今後どう進展するのか? ●JA全中の方針転換は、意外にあっけなく政府の勝利だったが、その他の構造改革は遅まきながら進んではいる。原油安は貿易赤字を減らし、原発も遅まきながら、古い原発の廃炉もやりながら使える原発は再稼動が見込まれそうだ。 円高時に海外移転を進めた為、海外現地企業から送金される所得収支も増えるので、今後 経常収支は徐々に回復するのではないか? ●ただ、心配もある。2015年度末、政府の負債は1060兆円位に膨らむが、実は政府資産もかなりのものがあり、(諸外国にはほとんどないのだ) 実質の政府債務は、実質500兆円か少し下回る額で、対GDPの9割程度だ。この比率、米国と、確かあまり変わらない。(多少数字の入れ繰りはあるよ) ●問題は、家計の赤字化が進み、国内の貯蓄がどんどん減ってることだろう。高齢者の家計は、毎月数万円の赤字になる。働ければ補えるが、そうでなければ貯蓄が取り崩されるを得ない。 円安効果で見た目の金融資産は増えてるが、政府の負債の購入者=家計残高が、国債・約860兆円?を買い支える力がなくなれば、日本は海外投資家に、政治の一部を委ねることが避けられなくなるわけだ。 ●米国のように、ドルが基調通貨であれば世界を翻弄できるが、円はそうは行かない。そろそろ、経常収支が赤字の国家になることを前提にした、経済金融戦略を構築することが、喫緊の政府の課題ではないか? ●どうも政府は、こんなはずではない・・と言う希望的観測を前提に政策立案してるようにも見えるが、賢明な皆さんはいかが? ●実は 内情を熟知してる財務省が、すべて理解した上で、日本は財政危機が迫ってるので増税をしたいという・・というのが本音ということらしい。もしホントなら まだまだ余裕があるということだが・・さてさて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.02.16 10:00:24
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