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カテゴリ:国力とお金
●今晩もTVでやってたけど、中国のアジアインフラ投資銀行が、世界に様々な話題をかもしてる。 日本でも、共産党の財布代わりなどとんでもない・・と言う意見や、中に入って、欧州と組んで中国の独走を食い止めろなんて意見もある。実際4月末の会合では、ガバナンスの問題など決め切れないことが多いようだね? ●中国の狙いは、最終的には人民元の基軸通貨化があるだろうが、世の中そう簡単ではない。結局、当初欧州の参加は予想外だったようで、主に中国主導で、世界のインフラ投資に関われるような、国益重視が大きな要素だったろう。 ●つまり景気減速で、国内にだぶついた鉄鋼製品の処理や、高速鉄道や原発・道路や港建設整備を新興国に売る・という実務が主な目的だ。金融を通じて影響力を高めたいはどこも考えること。もちろん世銀やアジア開銀などでは米日の権限が強くて、中国の主導が取れないことや、新興国からの既存の機関に対する不満を拾い上げる趣旨・・・もあったということは否めないが。 ●景気減速で、マネーが流出して外貨準備も大分減り、世界から中国は借金しまくっているのが、別の実態で、不足資金を他人のふんどしで確保して国益につなげる・・と言う野心も見えるよね? ●興味深い報告が、中国財務部・部長が発表している。今後中国は5~10年以内に、中進国の罠に陥る確率が50%以上ある・・と言うのだ。 ●中進国の罠とは、一人当たりGDPが1万ドルを超えて、3~4万ドル以上の先進国へ脱皮できない状態を言う。つまり国としてのGDPこそ大きくなるが、国民1人あたりが豊かになりきれないまま、国家自体が経済的に老いてしまう状態のことを言う.たしかまだ1万ドルは超えてないのが中国の実態だ。 ●コレを避けるには少なくとも6.5~7%の経済成長を成し遂げる必要があるが、しかしながら、このところの減速は覆いがたい。今後5~7年の間に ゆがみの修正・構造改革ができないと、先の中進国の罠にはまる・・と言うことだ。 ●実際 労働生産人口は既に2年ほど前から減っているし、一人っ子政策の人口構成は、今後中国社会に、ボディーブローのような負荷を与えるようになるだろう・・・ことは想像できるよね? ●原因として5つ上げている。解決策でもある。農業改革の遅れ・戸籍改革の遅れ・就業問題の解決・土地改革の遅れ・社会保険整備の遅れだ。 ●このうち戸籍の問題は深刻だ。農民戸籍と都市戸籍は、国内に二つの階級を作り出し、およそ共産国家とは乖離した格差を生んでいる。また土地使用権をわずかな額で農民から取り上げ、市場に売って予算を作り上げた地方政府の錬金術も既に限界だ。各地の鬼城・ゴーストタウンが物語ってるよね? 社会保険も、97年以前は、国営企業は年金保険料を払っていなかった。そのため、制度を維持するには政府が資金を拠出する必要がある。この額膨大になるのではないか? 軍事費に多額を投資するほど余裕はないはずと思えるが、どうだろう。 ●つまるところ、中国政府は足元の経済・財政実態を案外と理解していて、アジア・インフラ投資銀行という、大博打を打ったとは、一面から見れば言えるだろう。 ところが国際機関となれば、そうそう自分が望む通りには進まない。 例えば中国はWTOに加盟したものの、先のレアアースの協定違反敗訴を含め、27戦全敗なのだ。つまり国際社会での常識にこ慣れていない実態がある。 ●強気な政府広報とは別に、かなり焦っている様子が垣間見れる・・というのが筆者の見方だが、さて皆さんはどう思いますか?
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最終更新日
2015.05.02 22:50:15
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