カテゴリ:リスク管理
3級FP技能士 合格講座 中野克彦 中島智美 藤崎仁
(8) 自動車の運行によって生命または身体を害された被害者が,その自動車 の保有者が明らかでないために,損害賠償の請求をすることができない ときは,当該被害者からの請求により,政府は自動車損害賠償保障法に に基づき,原則としてその損害に対する所定の金額をてん補する。 解説者:なかじま ともみ (幼稚園教諭、保育士、CFP(R)、1級FP技能士) (8) 正解:○ 【自動車保険・自賠責保険】 自賠責保険の目的は「被害者の保護」になっています。 【過去の出題】 2007年1月3級学科試験(8)「自動車保険・自賠責」 2007年9月3級学科試験(39)「自賠責の保険」 自賠責保険とは ・自動車損害賠償保障法(自賠法)で定められている強制保険です。 ・原則として原動機付自動車を含む全ての車が対象 ・保障の対象は対人賠償事故 (例えばガードレールなどにぶつかっても対象が物なので保険金は支払われません) ┌─────┬──────────────────┬──────────┐ │死亡事故 │死亡による損害 │ 3,000万円 │ │ ├──────────────────┼──────────┤ │ │死亡事故に至るまでの傷害による損害 │ 120万円 │ ├─────┼──────────────────┼──────────┤ │傷害事故 │傷害による損害 │ 120万円 │ │ ├──────────────────┼──────────┤ │ │後遺障害による損害(程度に応じて) │ 75万~4,000万円 │ └─────┴──────────────────┴──────────┘ 自賠責保険は被害者の救済のためにあります。例えば保険に入っていない車が事故を起こした場合、運転者に支払いの能力がなければ、保障が受けられません。 また今回の出題のように、加害者がわからない時には、相手に損害賠償の請求ができません。 そうならないために、最低限ではありますが、自賠責保険から死亡の場合には3,000万円の保険金が支払われます。後遺障害のほうが保障が厚く最高4,000万円となっています。このあたりもよく出題されるところです。 以前は自賠責保険についてよく出題されていましたが。ここ数回は出題がありませんでした。少し前の過去問題も目を通しておいたほうがよいですね。 ────── COPYRIGHT (C) 2008 Tomomi Nakajima All Rights Reserved. ────── お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2008.07.09 22:26:18
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