カテゴリ:金融資産運用
独学 3級FP技能士 試験 解説 中野克彦 なかじまともみ
(13) 景気動向指数のうち,CI(コンポジット・インデックス)は,景気 に敏感な指標の量的な動きを合成した指標であり,主として景気変動 の大きさやテンポ(量感)を測定することを目的としている。 解説者:中野 克彦 (経営コンサルタント、CFP(R)、1級FP技能士) (13) 正解:○ 【景気動向指数】 景気動向指数CIは、景気の量的な変化を測定するために利用されています。 【過去の出題】 なし(DIはあり) CIの問題がついに出題されました。ブログで発表した「直前予想」が当たりました。 景気動向指数は、内閣府が毎月調査発表していうもので、景気が上向きなのか下向きなのかを示す総合的な指標です。景気動向指数には、「先行指数」「一致指数」「遅行指数」の3つがあり、一致指数は景気の転換点を判断する材料になっています。 景気動向指数には、景気の良し悪しを判断するDI(ディフュージョン・インデックス)と、景気拡大や後退の速度や程度を表すCI(コンポジット・インデックス)の2つがあります。 まずはDIについて整理していきましょう。 前述のとおり景気動向指数には、次の3つがあります。(カッコ内は採用指標の数) ┌───────────────────────────┐ │1.先行指数(12)・・・景気の変化に先立って動く指標 │ │2.一致指数(11)・・・景気の変化とほぼ一致して動く指標│ │3.遅行指数(6)・・・景気の変化に遅れて動く指標 │ └───────────────────────────┘ 景気の局面が変化したかどうかは、各採用指標について3か月前の値と比較して、増加した場合にプラス(+)を、変わらない場合は(0)、減少した場合にマイナス(-)をつけます。採用指標数のうち、プラス(+)になった指標の構成比が50%超の場合、景気が拡大しているとみなします。 (例)一致指数の採用指標数 → 11 その中で指標がプラス(+)のもの → 6 6/11=55% → 景気は拡大傾向にあると判断 というのが景気動向指数DIです。しかし2008年4月の公表より、中心指標をDIからCIに公表形態を移行していきました。 試験対策としては、景気動向指数DIを理解したうえで、CIはそれと何が違うのかということいついて理解しておくことが大切です。 ┌─────┬────────┬───────────┐ │ │ DI │ CI │ ├─────┼────────┼───────────┤ │指標の比較│ 3ヵ月前 │ 1ヵ月前 │ ├─────┼────────┼───────────┤ │利用方法 │景気転換点の判断│景気変動の大きさの判断│ │ │ ↓ │ ↓ │ │ │ 量 感 │ 方向性 │ └─────┴────────┴───────────┘ ────── COPYRIGHT (C) 2009 Katasuhiko Nakano All Rights Reserved. ────── お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2009.10.31 00:35:55
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