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FPお助け隊

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2009.11.30
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カテゴリ:金融資産運用
独学 3級FP技能士 試験 解説 中野克彦 なかじまともみ
金融資産運用(学科)

(43) わが国の経済成長率は,一般に,前年比または四半期ごとの前年同
   期比の(   )の伸び率で表され,名目値と実質値がある。

1) GNP(国民総生産)
2) GDP(国内総生産)
3) 業況判断DI




中野克彦
 解説者:中野 克彦

    (経営コンサルタント、CFP(R)、1級FP技能士)




(43) 正解:2 【経済成長率】


 日本の経済規模を知るものとしてGDPがあります。この成長率を経済成長率といいます。

【過去の出題】
2009年5月3級学科試験 (11)「GDP(国内総生産)」
2008年5月3級学科試験 (11)「GDP(国内総生産)」
2007年9月3級実技試験 (4)「GDP(国内総生産)」


まずは、GDPについて整理していきましょう。

以前の出題でもありましたが、GDPのうち民間最終消費支出はおよそ60%程度を占めており、一番大きな影響を与えています。つまり私たちの個人消費が、日本のGDPを大きく左右していることが分かります。私たちが支出を抑制すると、GDPの縮小するというわけです。

一方、企業の需要は、民間企業設備といって、およそGDPの15%を占めます。民間最終消費支出に比べるとブレ幅が大きいのがその特徴です。


GDPについては、基本的な事項もしっかりと押さえておく必要があります。下記に整理しておきましたので、知識の確認をしてみてください。


<GDP(国内総生産)>

GDPは、1年間に作り出される商品・サービスの付加価値の総額をいいます。
「付加価値の総額」というのが少し理解しにくいと思うので、次の例を用いて説明していきます。

日本国内の産業が、「小麦農家」「製粉業者」「製パン会社」の3者のみだったとします。それぞれの取引は下記の通りだったとき、

      付加価値20円
     ┌──────┐
小麦農家 │ 小麦20円 │
     └──────┤
            │付加価値20円
     ┌──────┴──────┐
製粉業者 │ 小麦粉40円       │
     └─────────────┤
                   │    付加価値60円
     ┌─────────────┴───────────────┐
製パン業者│ パン  100円                      │
     └─────────────────────────────┘
                                   
      ←────────────────────────────→
               付加価値の合計 80円

小麦農家は20円分の小麦を生産し、製粉業者に販売します。製粉業者は、その小麦を原料にして小麦粉を生産し、そのすべてを製パン業者に販売します。つまり製粉業者は40円のものを販売しましたが、20円の小麦を購入しているので、その付加価値は20円ということになります。製パン会社も同様に考えると、その付加価値は60円ということが分かります。
この例の場合、付加価値の合計は20円+20円+60円=100円となり、最終的な産出額であるパンの価格100円と等しい金額になります。

このようにしてすべての商品・サービスの付加価値の総額がGDPになります。



<名目GDPと実質GDP>

次に、名目GDPと実質GDPです。上記の付加価値の合計は、名目GDPになります。仮に、1年間に100個のパンを作った場合の付加価値の合計は、100円×100個=10,000円です。しかし1年後物価が20%アップしてしまった場合はどうなるでしょうか。

同じ100個を販売したとしても、1個の値段は120円になるので、120円×100個=12,000円になります。

この場合、パンを生産個数は変わらないのに、GDPが1年間で10,000円から12,000円に増えたことになります。これは経済が成長したといえません。

そこで、名目GDP(ここでいう12,000円)を物価の上昇率で割り引くのです。

12,000円÷(1+0.2)=10,000円 と計算できます。つまり物価の上昇率を取り除くと、昨年と今年とでは経済は成長していないということが分かります。これが実質GDPです。


<経済成長率>

一般に、経済成長率とは実質GDPの増加率を表します。実質GDPの前年比または四半期ごとの前年同期比における変化率で示されます。



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Last updated  2009.11.30 01:02:25



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