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テーマ:私のイギリス生活(443)
カテゴリ:イギリスのいいとこ、わるいとこ
この数日、ロンドンは異常に暑い。
毎日30度を越すような気温で、夜も寝苦しいくらい。 もともとあまり暑くなることのない国なので、まれに暑くなると逃げ場がありません。前に猛暑の札幌を訪れたことがありましたが、どこにも冷房がない分東京の数倍暑く感じました。(うどん屋に入ったらうちわを渡されてびっくりしました。)それと同じで、暑さ対策が全然なされていないロンドンは暑くなると最悪です。冷房はないし、あっても日本のように効かない。外がどんなに暑くてもデパートやレストランに入ればヒヤッと涼しいのが日本ですよね。こっちではそういう場所はかなりめずらしいです。家では仕方なく窓を開けますが、(網戸もないので)部屋中が虫だらけに。日本人には笑われる程度の暑さかもしれませんが、冷房がないというハンデを考慮して欲しい。 前にもちょっと書きましたが、おととしの夏は、記録を塗り替えるくらいの猛暑でした。他の大部分のオフィス同様に私の職場にも冷房はなく、室内の気温が35度を超える事態に。何台ものコンピュータが並ぶ部屋でしたが、暑さのためにコンピュータから警告が出る始末。仕方なくボスが自宅から冷房を持ってきたのですが、全然効かない。それでも私はまだ免疫が合ったほうで、東欧出身の同僚などは気分が悪くなって帰ってしまったりもしました。一方ダンナのオフィスではレンタル冷房をしようとしていましたが、考えることは皆同じで、冷房は出払っていて注文してもなかなか来ない。来週来る、明日来る、といっている間に暑さも峠を越したようです。 その夏本当に最悪だったのが地下鉄。ビクトリア時代から大して改善していないロンドンの地下鉄はせまくて冷房がつけられないらしく、あるのは換気口のみ。地下鉄内の温度が37度を記録し、「動物輸送の温度規制にも反している」と問題になりました。対策として、地下鉄の入り口では駅員が水のボトルを配っていましたが、なにしろ暑さと、空気の悪さと、汗臭さと、それを消すための制汗剤の匂いとで地下鉄に乗るのは拷問のようでした。「地下鉄に効果的な冷房を考案した人には賞金」というコンペティションまでありましたが、結局それから何も起きないところを見ると、誰も思いつかなかったのでしょうか。 それでも、不思議とイギリス人は暑いのが大好き。こんな30度を超える気温を「最高の天気」、「beautiful day」と喜びます。暑くなることがめったにないので、太陽の光に飢えているんでしょうね。ちょっとでも日焼けしようと、みんな水着みたいな格好で外でごろごろし始めます。どんなに「日焼けは皮膚がんを引き起こす」と政府が宣伝してもダメ。もともと南国にホリデーに行って日焼けして帰ってくるというのが最高の贅沢とされる国です。その感覚を変えるのは難しいでしょうね。 私は暑さを避けてイギリスに来たところもあるので、早いところ涼しくなって欲しいと願っています。必ず雨が降るといわれているウィンブルドンが始まったところなので、きっと晴天もここまでかも…? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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