美しい富士山のある日本

６月２１日のＮＨＫ「クローズアップ現代」は
非常に偏った内容だった。

「“集団自決”６２年目の証言～沖縄からの報告～」という
テーマだった。

今年の３月に０８４月から使われる高校用教科書の検定結果が
公表されたが、日本史教科書の検定で、沖縄戦の集団自決について
「日本軍に強いられた」という趣旨を書いた７点の教科書について、
「命令したかどうかは明らかと言えない。誤解の恐れがある」とする
検定意見がついた。

ＮＨＫ「クローズアップ現代」は、この教科書への記述を巡って、
いま激しい論争が沖縄で起きている…とレポートしていたが、
実際のＮＨＫの論調は「沖縄県民は怒っている。集団自決を
強要されたという住民の証言もあるのだから、検定をつけて
日本軍の関与のトーンを薄めた文科省は間違いだ」という
スタンスにはじめから立っていた。

ＮＨＫの姿勢に公正性が見られなかった。

最初から「日本軍は悪かった」という視点で、
番組を作っている。

ジャーナリストとしてあるまじき姿勢だ。

番組では「軍隊に死を強制された生き証人」の証言を
集めているＶＴＲが紹介されたいた。

しかし、梅沢裕少佐を隊長とする部隊が配置された
座間味島では、村の重役の指示に従って「住民は隊長命令で
自決した」と嘘の証言をしていた女子青年団長が良心の呵責に
耐えかね、事実は梅沢隊長のもとに自決用の弾薬をもらいに
行ったが追い返されていたという告白がある。

この告白を紹介しないで、
なぜ「軍に被害を被った」という人だけをＶＴＲに出すのか？

女子青年団長が嘘の証言をさせられたのは、遺族が援護法に
よって年金を受け取るためには軍の命令があったことにする
必要があるからだったという事実をなぜＮＨＫは封印するのか？
（実際に集団自決の命令を下したのは、村の助役だった）

ＮＨＫの偏見に満ちた報道姿勢にはあきれるばかりだ。