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2005年05月24日
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テーマ:戦争反対(1187)
カテゴリ:政治
 靖国問題は国内問題であり、中国・韓国等は内政干渉をしていると主張し、その口が閉まらぬうちに、日本国内で首相の靖国参拝を批判するのは、外国からの攻撃を呼び込む売国的態度だと非難する者がいる。つまり、この論者にあっては、国外からであろうが国内からであろうが、首相の靖国参拝を批判することは、はじめから認められない事柄なのである。日本人が、日本を愛すのと同様に、靖国を参拝するのはあたりまえだという考えにつながる。
 喉元過ぎれば熱さ忘れるというが、靖国神社には一貫して果たしてきた役割があり、その認識ぬきにはそれについて判断することはできないはずなのだ。中国・韓国が歴史認識の問題をあげているのはこのためだ。
 高橋哲也東大教授が最近ちくま新書で出した『靖国問題』という本には、[靖国神社は決して戦没者の「追悼」施設ではなく、(戦死を賞賛し、美化し、功績とし、後に続くべき模範とする)「顕彰」施設であると言わなければならない]と書かれている。そして「国家教」への「殉教者」が「神」として祀られる靖国神社が果たしてきた役割を指摘している。
 この根本問題ぬきには靖国問題を語ることはできない。
 だから教授は、問題をA級戦犯合祀についてもっていくことは、彼らに戦争責任をなすりつける、問題の矮小化であり、日本人自身が負わなければならない歴史認識の入り口を閉ざすことにもなりかねないと警告さえしている。
 靖国に象徴的に示された、あの戦争をもたらすにいたった歴史認識。これについては、中国や韓国もそうであるが、日本人自身が深刻にやらねばならない課題なのだ。21世紀の日本が世界に向かって進んでいくための、これは重要な国際問題であると同時に大切な国内問題なのである。





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最終更新日  2005年06月05日 16時14分11秒
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