テーマ:お勧めの本(7173)
カテゴリ:作品
四百日抗争下の日教組の様子を描いた。日教組を「評論」したり「暴露」したりする書は多いが、事実に即して表現したものは驚くほど少ない。石川達三の『人間の壁』はその数少ない作品の一つだが、好意的な第三者による啓蒙小説の感は否めない。この、『不惑の年に』は、バリバリの組合員だった者が書いたものだけに当事者意識は満点で、この組合の実態がよく判る。これまで書かれたことのない小説かもしれない。しかし現在の労働運動の状況を眺める時、今書かれるべくして書かれたとも言える。アマゾンのキンドルで107円で買える。
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最終更新日
2020年07月17日 08時51分14秒
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