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2011年12月28日
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カテゴリ:政治
 2011年を振り返る時、がっかり感で一杯になる。政権交替後2年目の民主党は、前政権がやりたくて出来なかったことの実現に向けて脇目もくれずに進んでいる。あなたたちがやりたかったことでしょう、どうして反対できようかと前政権を担った者たちに対して迫るわけだろうが、自分たちが前政権の政策に反対することによって政権についたのだという最も重要なポイントを忘れている。前政権と同じ政策を実行するのならば政権交替する必要は無いし、民主党が権力につく謂れは無かったのである。自分が何であるのか、誰に対して何を約束したのかを忘れ去った政治家は空しい。敵がいかに強大であろうと、それに擦り寄り、味方を裏切って行くようでは、到底勝負に勝ち目は無い。
 勝負とは何か? 国民の生活が第一の政治の実現である。味方とは、言うまでも無く圧倒的多数の国民大衆、マルチチュードのことである。敵とは何か? 政権交替で唯一進んだのは、敵の発見である。それは今やマフィアとも言うべき巨大な既得権益の占有者たちである。恣意的特捜や裁判を可能にする検察官や裁判官、外務省や国交省に代表される各省庁の特権官僚、そういう一群が様々な利益集団とつるんで、日米安保マフィアだの原子力マフィアだのメディアマフィアだのを形成し、事実上この国を支配している。その実態が明らかになってしまった。だからいくら政権を取っても何も変えることは出来ない有り様なのだ。
 そこへ来て3月の東日本大震災。役に立たない政権の役立たずぶりは、国民の失笑すら買わなかった。なんとかしなければという気持ちは国民の誰もにある。しかしどうすればいいのか、震災の傷の深さを前にして、なかなか見つからない。
 大阪での維新の会の動きは、こうした政治状況の中で生まれてきた。「小泉改革」の再来と一部に評価する者もいるが、もしそのようなものであるのなら、教員や市役所・水道等の職員に敵を見出し、更には年金受給者や高齢者に狙いをつけて攻撃し、様々な福祉行政を破壊し、得体の知れない「民間資本」が勝手をやりだすだけのことに終わるだろう。そのようなもので無いことを期待する。小泉の時代は多くの批判を受けて終息し、その後安倍・福田・麻生の時代があり、鳩山・菅・野田の時代を経過しているのだ。国民はその中でずっと考え続け、時には行動してきた筈だ。
 世界中をトフラーの言う「第三の波」が覆い、中央集権の官僚制に替わる新しい仕組みを模索している。現在の日本が直面しているのもその課題である。首相が何人交替しようと、顔ぶれや政党がどう変わろうと仕方ない。国民環視の中で、じっくり徹底的に進めるべきだ。国民の政治参加の姿勢は、最低限その必要条件である。





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最終更新日  2011年12月31日 07時50分14秒
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