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そこには、深い悲しみを通りこした本人がいて、
それを取り巻く人たちが大勢集まって、 あれこれと自由に話す。 当事者はその事を否定も肯定もしないで、 じっと聞いている。 しびれを切らした、 取り巻きの人間たちは、 他の取り巻きから、 もっと情報を入れようとする。 でも、 その答えのすべては、憶測である。 そして、そんな記憶の 切れ端を、ひとつひとつ つなぎあわせて、 もっと確実なものにしようとする。 結果、何が分かったかというと、 本当のところは、何も分からない。 無情なまでの 当事者の沈黙は、 たんたんとした 時間を私たちの上に 降らすだけ。 私にいま出来る事は ただ、 解放されたことを、 一緒に喜んであげる事、 それは、私に対しての、 せめてもの 救い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/06/10 08:38:55 AM
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