自閉症(発達障害)について
[自閉症]とは文字どおりの自分を閉ざしてしまう、殻に閉じこもると
いった事ではありません。もちろん、親の育て方や虐待によって
なってしまうものでもありません。後から自閉症になったのではありません。
元々脳に何らかの障害があって生まれ持ってきた障害です。
生まれてすぐにはわからない障害です。
今は医学も発達してるし、情報も多く1歳代でわかる子もいるようですが
大体は3歳すぎて「うちの子なんだか他の子とは様子が違うのでは?」
と、気づくのです。
●「自閉症」●
・言葉の遅れ
・対人関係の難しさ
・コミュニケーションの難しさ
・興味を持つ対象が非常に限られている(こだわりが強い)
・想像力の欠如
上記の特徴がみられる
●「高機能自閉症」
自閉症の約70%の人は知的な遅れを持っているが
知的な遅れがない人は高機能自閉症と呼ばれる
しかし、高機能と言っても境目の人もいるわけで
高機能=知能指数が多いとは言いがたい。
自閉症の特徴もしっかり持っている為に困難も多いと思われる。
●「広汎性発達障害」
(「自閉症スペクトラム」広汎性発達障害とほぼ同義語)
自閉症の概念を広くとったもの
発達のアンバランスがある
特徴的な症状の一部しかあらわれていなかったり
症状が軽い場合に呼ぶ
実際には自閉症の人とかなり共通の部分で困難さを持ち
対処方法としても自閉症と同じに考えたほうがうまくいく
広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)の子どもにとって
一番むずかしいのが対人関係・・・人との係わり方は
年齢が高くなるにつれてだんだん難しくなってくる
言葉に関しては話し始めるのが4~5歳と遅れても少しずつ
追いつく。
●「アスペルガー症候群」
言葉の遅れをもつことが多いが3歳までに二語文が出て
言葉の遅れがあまりないタイプ
●自閉症以外の類似の発達障害●
ADHD(注意欠陥・多動性障害)
LD(学習障害)
トゥレット障害(チック)など・・・
上記は自閉症の症状に類似してますが
自閉症の特徴が強いと、たとえばADHDだとしても
診断名では「自閉症」となります
富士山に例えると・・・(ADHDの場合)
富士山自体が自閉症だとすれば
富士山にかかっている雲がADHDということになります。
普段は雲(ADHD)しか見えてないのですが
根本的なところは富士山(自閉症)だということです。
軽度発達障害の子ども達にとって
曖昧な言葉は禁物。
抽象的な言葉では理解できません。
「ちゃんとしなさい」ではわかってくれません。
何がそうなのか、わからないのです。
具体的に一つずつ話しかけるとわかることもあります。
たとえば、授業中に何をすればいいか、わからない子に
「ちゃんとしなさい」ではできません。
「前を向いて座りましょう」
「時計が30分になるまでにプリントを終わらせましょう」
という風に話すとわかりやすいのです。
「ツー・カー」では通じないのです。
場の空気が読めませんから。
その場の空気・雰囲気が読めないこともしばしばです。
大人や目上の人に偉そうな口の聞きかたをしたり、
相手がムッとすることを言ったりもしてしまいます。
思ったことを口に出してしまいますが
それを言うと相手がどう思うかまで考えていないのです。
悪いと思わないのです。
そういった事でトラブルになってしまう事もあります。
周囲の理解が必要で、親や周囲も場面場面で注意したり
教えていったりしなければいけません。
発達障害について書いてある私のお気に入りの本のページへジャンプ