ニューヨーク■ ニューヨーク ■アメリカ南部の旅情報はいったん終わって、もっとメジャーな場所をご紹介します。 まずはニューヨーク。 ニューヨークとひとくちに言っても非常に範囲が広いんですが、ソウルフルなテイストが溢れている地域に限定してご紹介します。 一番初心者向けで安心なのは、ミッドタウンにある「MOTOWN CAFE」です。 もはやチェーン店になっているミーハーレストランですが、食事は本格的なリブだし、レコードジャケットの形をしたメニューや、TEMPTATIONSやFOUR TOPSのヒット曲がネーミングされたカクテルなど、侮れません。 ただし、客は「観光スポット」なので、白人と観光客がメインです。 もうちょっと土着したエリアがお好みならマンハッタン北部のハーレムがお薦めです。 ここはあまりにも有名で、今や世界中のツーリストが訪れるぐらい有名になってしまいましたが、それはハーレムの一部に過ぎません。 まだ、大半のハーレム地域は、あいかわらず「危険地帯」として敬遠されているのが現状です。 そんな中で、ハーレムの中で最も寄り付きやすく安全と言われている場所は125th STREETです。 125th STREETというのは東西を貫く通りの名前ですが、同じ125通りでも東の方は危険地域です。 俗称イーストハーレムとかスパニッシュハーレムと呼ばれている地域で、ヒスパニック系やプエルトリコ系が多いゲットーで、大半が低所得層であるため、まぁ治安は良いとは言えません。 また英語が通じないことによる「意思の疎通ができないこと」がちょっと敬遠される理由でもあります。 一方、西側は最近再開発が進み、アポロシアターや世界で一番有名なソウルフードレストラン「SYLVIA」など、ツアーに組み込まれているようなスポットが目白押しです。 また、「Dr.JAYS」「JIMMY JAZZ」といった、ヒップホップファッションのチェーン店も数多くあり、買い物としても最適です。 そういう店は、日本の3分の1ぐらいの値段で、SEAN JOHN,PELLE PELLE,PHAT FARM,555SOULあたりをハンガーで大量に吊るして売ってます。 オーナーの多くは韓国人かユダヤ人ですが、店員は黒人オンリーです。 また、今はもうないかもしれませんが、「CORNER FASHION」「HI ENERGY」といったレディースの店も、すごく安くて良かったですよ。 ダンサーやB-GIRLが言ったら、よだれが出そうなアイテムが、日本のそれの4分の1以下の値段で売られてますからね。山積みで。 ナイトスポットはなんといっても水曜日のアポロシアター「アマチュアナイト」でしょう。 あのジェイムスブラウンやジャクソンファイブも、このアマチュアナイトがデビューのきっかけでした。 それだけに、レベルは非常に高く、プロ級の歌唱力を持った人達が、ソウル、ゴスペル、ラップ等を歌い、のど自慢をするんです。 いちおうメリハリをつけるために、超へたくそな人も適度に混じっていて、そういう人が歌うと、会場中が「BOO BOO」とブーイングの嵐。 1日に1人、スーパースターがゲストとしてまぬかれ、私が行った時はDEFJAMレーベルの大物歌手が3曲ぐらい披露してました。 入場料は12ドルぐらいです。 間違っても「ぼったくり」のツアーで行かないように。 10倍以上取られますよ。 ただし、終わるのが23時を回るので、「ちょっと怖い・・・」と思う方は、早めに帰るか高いツアーを利用することをおススメします。 ちっとも怖くないですが・・・ (ハーレムの地下鉄駅は、アマチュアナイト帰りの客で大混雑しているため、恐怖感は皆無。むしろホテル最寄り駅など、下車した駅の方が閑散としていて、ちょっと怖いかも) あとは、さっきちょっと書いた「シルビア」 南部と比べたらあまりおいしくないけど、初めてソウルフードを食べる人にとっては充分おいしいと思います。 ただし、思いのほか日本人やヨーロピアンの団体観光客が多く、さほどディープな感じは味わえないかもしれません。 他にも125丁目界隈には「SHOWMAN’S CAFE」など、渋い店がたくさんあります。 本当はこれより北の130丁目~145丁目に行けば、もっと土着した雰囲気になるんですが、まぁ初心者のうちは行かない方が無難です。 わざわざ北に行かなくても、アムステルダムアベニューと75丁目の交差するあたりに「SHARK BAR」という、これまたブラザーシスターのたまり場的なチキン屋があります。 ここは若いシスターに人気のある店で、黒人率100%。ドレスアップしたビジネスウーマン的なシスターで、いつも満員です。 ここのチキンは美味いです。 外カリカリ、中ジンワリ。 サザンテイストを売り物にしている店だけあって、その味は南部並みにイケてます。 最後にハーレムとは正反対の、マンハッタン南部の対岸にある「ブルックリン」をご紹介します。 ここも範囲が非常に広いのですが、一番安全っぽいショッピングモール「FULTON MALL」 がおススメです。 ハーレム同様、ヒップホップ系の店が軒を連ね、他にもレコードショップ、チキンのファーストフード屋、婦人服屋など、黒人専門の店が500mぐらいの間にひしめきあっています。 一番有名なスポットは「JUNIOR’S」 ケーキが有名なレストランですが、ちょっとここのケーキは甘すぎて、日本人の舌には合わないかも。 また、ちょっとはずれですが映画監督「スパイクリー」の店、「SPIKE'S JOINT」もあります。 映画関連グッズやスパイクリーロゴのTシャツなど、日本では手に入りにくいアイテムがたくさん売ってます。 ただ、ここに行くまでの道程は、ちょっとハードですよ。 フルトンモールから500mぐらい歩くのですが、その間が殺風景で閑散としており、荒れた空き地に麻薬の残骸らしき空き瓶が散乱しています。 絶対暗くなったら行かないように! そんな感じで、今回はニューヨーク情報でした。 次回はロスです。
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