
鉄腕アトム
貸本漫画の時代
鉄腕アトム1-手塚治虫
空想のロボット物語のなかで最高のロボットは鉄腕アトムだと思っている。アメリカのSF作家 A・アシモフが優れたロボット物語を描いていて、人間にひじょうに近いロボットを生み出している。世にロボット工学の3原則を生み出したのも アシモフである。第一条、ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を 及ぼしてはならない。第二条. ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた 命令が、第一条に反する場合は、この限りではない。第三条. ロボットは、前述第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己を まもらなければならない。がそれである。この 「ロボット工学の3原則」を踏まえつつ、A・アシモフは人間そっくりのロボットを登場させたミステリー物語などを書いていて成功させた。 それは、優れて非常に面白いものだ。話し変わって、題名は覚えていないが、以前「R…」(後で調べてみます)という映画をレンタルビデを で観たことがある。主演は、ロビン・ウィリアムズで、彼の演じるロボットはもう人間そのものである。ただひとつ 不老不死ということがロボットの最大の特色なのだ。物語の中でロボットは最初金属の外形でなじみのロボットそのもので 登場してくる。しかし、ひとりの人間の女性に恋をしたときから、彼の人間になりたいという要求は、どんどん自分自身を改良して 限りなく人間に近づけていくのである。映画の中では俳優ロビン・ウィリアムそのもの、地で演じている。 恋人が老いていき、死ぬのを何度か体験した後、彼は自分も老いて、最後は死を迎える身体に変えるのである。ピノキオの SF小説版みたいなところもあったがとても面白くて、続けざま2度観た記憶がある。さて、それでもボクにとっては、鉄腕アトムが 最高なのである。鉄腕アトムは外形も人間の少年そっくりに作られているが、それでもひと目でロボットと分る。空を飛び、 パワーは100万馬力。いわゆるスーパーマンなのである。そしてヒューマンで、非常に明るい。徹底して勧善懲悪である。
写真掲載の鉄腕アトム1は貸本ものである。ページの破けたところは、セロテープで補修してあり、そのセロテープも長い時間の中で焼け て劣化している。沢山の少年、少女が手にとって読んだということが分る。本としては古く、ボロいが大切にしている。
※写真は手塚治虫「鉄腕アトム1」表紙
江戸や書房 古本紹介より転載 店主 風盗人