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テーマ:進撃の巨人(138)
カテゴリ:進撃の巨人
※この記事はあくまで
個人的考えなので 参考程度に留めてください。 進撃の巨人は30巻が発売されました。 ![]() ![]() また、その続きが読める 別冊マガジンも発売されています。 ![]() 別冊 少年マガジン 2020年 01月号 [雑誌] エレンが始祖の巨人の力を発動して 「地ならし」を発動させました。 それは奇しくも ヴィリータイバーが危惧した通りの展開となってしまいました。 ヴィリータイバーの演説について詳しくは 私の過去記事をご覧ください。 ![]() ヴィリータイバーは エレンの地ならしを訴え 世界に共闘を呼びかけました。 そこで改めて25巻を読み返してみました。 ![]() ヴィリータイバーが演説の終盤に 泣きながらこんなことを言います。 私は、その部分はヴィリータイバーの嘘、偽りのない本心だと思います。 「この世界が直面する危機もすべてはエルディア人が存在することによって生じる危機です。 進撃の巨人25巻より一部引用。 このヴィリータイバーの 「私がこの世に生まれてきてしまったからです。」 という一文を聞いたエレンは 顔をはっとさせ 驚いた眼のドアップがありました。 進撃の巨人展の最後の方の展示で あったのがこちらの原画です。 ![]() これは進撃の巨人18巻で出てきた シャーディス教官の口から 語られた 愛情と言うべきエレンに対する母親の想いです。 ![]() ![]() シャーディス教官からこの言葉を聞く前のエレンは 「教官の言う通り 進撃の巨人18巻より一部引用。 と、暗い表情で かなり闇落ちしたことを言っていました。 父親や周りの人々、 調査兵団に流されて 生きているような 主体がない生き方をしているような感じです。 シャーディス教官から母親の想いを告げられたエレンは 草原に吹く風を浴びたように 前髪がふぁさっとして まるで闇が晴れたような すっきりした いい顔をしています。 そこで 時代、環境、家族、人間の想いの中で それらに流されることなく 「本当の自分に従って生きる」 ということを考えたのではないでしょうか。 ヴィリータイバーの 「私がこの世に生まれてきてしまったからです。」 という言葉を聞いた時、 恐らくエレンは シャーディス教官から告げられた 母親の想いを思い出したのではないでしょうか。 そして、 どんな残酷な未来であれ 自分の想いを、意思を貫くという意思を。 果たしてその意思とは? ヴィリータイバーの演説の 最後は こんなことを言っています。 「我々は国も人種も異なる者同士ですが!! 進撃の巨人25巻より一部引用。 皆さまは このエレンの表情どう思いますか。 どこか哀しいような うっすら笑っているような 複雑な表情です。 私はこの1コマがとても 大切な描写であると思います。 この演説により 世界各国の要人は心を打たれて涙を流し 共闘に舵を切ろうとしています。 エレンはあたかも 悪役を演じることにより 世界の人種、差別、戦争、思想それらの垣根を越えて 一つにするということも 目標であったのではないでしょうか。 哀しいピエロを演じる哀しさ そして 世界が手を取り合う 瞬間を見て笑みを浮かべたのではないでしょうか。 そしてその世界に与える大きな試練こそが エレンの「地ならし」なのです。 この後 ライナーと握手をして 「オレは進み続ける。敵を駆逐するまで」 と言って巨人化するわけですが その時、ライナーと目線を合わせていないのも気になります。 「地ならし」によって世界を破壊し尽くすことが エレンの本懐ではなく 世界が一つになって エレンを殺す、止めること こそがエレンの本懐かなと私は考えます。 仮に世界が止める手段を持たずに 破壊し尽くして 世界を一度まっさらにするというのも それはそれでいいと エレンは想定しているのかもしれません。 どっちに転んでも良いと。 ともあれ 敵は強大であればあるほど 世界はより結束を固めるでしょうから エレンの「地ならし」 は手を緩めることはないでしょう。 ![]() その後 ヴィリータイバーは巨人化した エレンに引き裂かれ、 各国の要人は殺されました。 世界はエレン憎しで エレン掃討と「地ならし」への対処を 急ピッチに進めていることでしょう。 ヴィリータイバーの演説により エレンの「地ならし」への覚悟と準備時間が 世界は与えられた恰好になりました。 時は進み エレンが「地ならし」を発動するに至ります。 124話のタイトルは 氷解です。 氷解とは 単純にエレンがすべての 硬質化の能力を解いたことにより ライナーの鎧や アニの結晶化が解かれた物理的な現象もそうですが 氷解には 疑いや恨みの気持ちがなくなるという 意味もあります。 124話では ガビがカヤを助けたり かつてボコボコにされたエレン一派を シャーディス教官が助けたりするなど これまであまり見られなかった わだかまりのある者同士が助け合うという 展開が散見されました。 これこそが もしかしたら 国境や思想、団体などを超えて手を取り合うという エレンの意思の萌芽かもしれません。 では、その巨悪を演じる エレンを打倒する 者の筆頭は誰か。 それはガビでしょう。 124話では ガビが鏡に向かって 髪を後ろに縛って ファルコを救出する意思を 呟いた様は かつて 心を鬼にしようとした エレンと一緒に見えます。↓ ![]() 最近のガビは 昔のエレンのガツガツした時に よく似ています。 ![]() 紛れもなくガビが物語の キーマンになっていくと 思われます。 そして、 忘れては行けないのが あの男の復活です! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() リヴァイ・アッカーマン!!!! ![]() 進撃の巨人(30) (講談社コミックス) [ 諫山 創 ] ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.12.09 13:04:53
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