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カテゴリ:時事ネタ
2004年、
一部の有志が 芸能界のトップに君臨する 難攻不落の本丸に鎮座する黒い王者を あと一歩のところまで追い詰めていた。 正に、「王手」だ。 その王座から 引きずり下ろすのも 時間の問題に思われた。 そこに必要なのは 国民の世論。 メディアがそっと背中を押しさえすれば 良かったのだが……。 2004年。 東京高裁が 1999年にジャニー氏の性加害をセクハラとして報じた 週刊文春の記事の真実性を認めたのだ。 ジャニー氏が存命の間に この未曾有の蛮行を追求できる 唯一のチャンスだった。 しかしながら メディアはすべからく 追求するどころか完全に沈黙してしまった。 本来弱者である 被害者のために存在し、 強きに立ち向かい 公平公正であるべきメディアが 見て見ぬふりをし、 強者の側に付いた 明白な証左であり 恥ずべき蛮行である。 そのため、 世論が白熱することも無く 本丸への包囲網も解かれた。 その汚れた王者が君臨する帝国は 何事も無かったかのように 無風状態のまま20年近くの時が流れ、 王者は2019年に没した。 王者亡き後も その帝国は続き 今日を迎えることとなった。 大手メディアは 今回のジャニー氏の性加害に対して 反省の文字が踊り 美辞麗句を並べ立ててはいるものの、 結局は静観する様相を呈している。 メディアが今回の件を 本当に反省していると言うのなら、 ジャーナリストとしての精神が1ミリでもあると言うのなら、 まずは2004年、 不気味にも大手メディアが 揃いも揃って右へならえで沈黙したこの事件の詳細を 検証すべきだろう。 ジャニーズ事務所に命令されたのか、 はたまた自発的に忖度したのか 局同士の談合があったのか。 金銭の流れはあったのな。 その事件に関わった者たちの証言、証拠を 徹底的に集めるべきだろう。 そこに ジャニーズが強権を発動し、 メディアを屈服させるシステム、 つまり芸能界に蔓延っていた 巨大なタブーを解明するための 一因が垣間見れるはずだ。 メディアもジャニーズ事務所も 今こそ全てのブラックボックスを開ける時だ。 過去の悪しき因習を 洗いざらいつまびらかにし、 性加害を助長させたタブーを解明するという 本当の意味での「反省」をしない事には 最早、前に進めないほどのダメージを負っているということに メディア及びジャニーズ事務所は気づいているのだろうか。 2004年、 ジャニー氏は 亡くなるまでの安息をメディアによって 勝ち取ることが出来た。 しかし、 現在そのツケは 残されたものたちに 課せられることとなってしまった。 メディアは 本当の意味で彼らを救うためには これからもなあなあで起用し続けるのではなく、 メディア自らのジャニーズ事務所との 主従関係のような仄暗い関係をもさらけ出す他ない。 2004年と同様 沈黙するとすれば それはメディアの死を意味するだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.09.12 20:11:06
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