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伏工漕艇部の溜まり場

伏工漕艇部の溜まり場

琵琶湖哀歌・四高桜

琵琶湖哀歌・四高桜



少し前なるでしょうか・・・
琵琶湖周航の歌資料館に関することを
何日間かにわたってアップしましたよね?
見てないけど見てみたいと!
と思ってくれた優しいあなたはコチラヘどうぞw

そのときに資料館の記事の中に見つけた言葉
『琵琶湖哀歌と間違われることも・・・』
みたいな感じだったのですが
それがずっと気になってたんですね
で、何気に調べてみると・・・

『四高生の事故の記録』って形で見つかりました


昭和16年4月6日
全国学生漕艇大会に優勝した
金沢第四高等学校漕艇班選手8名と京大生ら3名
合宿練習を高島郡今津町で行い
琵琶湖を縦断している途中
比良八荒の突風で11名全員が昼前に
大溝沖で若き命を失った

四高桜記事




比良の突風
住んでる方はよく知っておられるはず
JR湖西線よく止まったり遅れたりするのも
この突風が原因のことが多いほどですから・・・

電車も止めざるをえない突風
湖上のボートはどうなるだろう(・・?
考えただけでもぞっとします



昭和17年
一周忌には、妙琳寺で追悼法要が営まれ
四高関係者と地元大溝の者が協力して
湖岸に千本の桜の苗(ソメイヨシノ)を植え
萩の浜の入口の一角に
「四高桜」と銘した石碑が建てられた



萩の浜の入り口の一角
その言葉に記憶をたどりました
今住んでいる場所から歩いて15分ほどでしょうか?

私は自分でも知らないうちに
この石碑の前を何度も通っていたんですね

四高桜石碑



琵琶湖哀歌・四高漕艇班遭難追悼歌
奥野椰子夫作詞、菊池博作曲による「琵琶湖哀歌」が
東海林太郎と小笠原美都子によって唄われた
四高桜の碑の冒頭に
「四高漕艇班追悼歌」4番の歌詞が刻みこまれている



この遭難の追悼歌、
琵琶湖哀歌の歌詞をご紹介しましょう・・・



1.遠くかすむは 彦根城
 波に暮れ行く 竹生島
 三井の晩鐘 音絶えて
 何すすり泣く 浜千鳥

2.瀬田の唐橋 漕ぎぬけて
 夕日の湖に 出で行きし
 雄々しき姿よ いまいずこ
 ああ 青春の 唄のこえ

3.比良の白雪 溶けるとも
 風まだ寒き 志賀の浦
 オール揃えて さらばぞと
 しぶきに消えし 若人よ

4.君は海の子 かねてより
 覚悟は胸の 浪まくら
 小松ケ原の 紅椿
 御霊を護れ 湖の上




当時植えられた千本の桜は
平成12年の調査で
枯死した木も含め、177本があることが判明

平成13年には県道拡幅工事のため
ほとんど姿を消すことになった
112本を湖岸の別の場所に移植
樹勢の衰えた48本は伐採し
その場に残せるのは17本だけになった

平成14年には身近な自然として
高島町萩の浜にある四高桜を
会員のボランティア活動を通じて
守り育てることを目的に
「四高桜を守り育てる会」が設立されたとの事

桜もそうですが
湖の上での自分の身の安全
自然の偉大さ
そんな当たり前のことを
改めて考えさせられた気がします・・・


資料掲示元高島観光協会


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