今年度総括
もともとたいしてありもしない指導力の、さらなる衰えのようなものを感じた今年度だった。プライベートでも、塾でも、人をどうにか良い方向へと思いつつも、良い方向がなんなのかわからなくなってきていることも一因なのかもしれない。そもそもその事自体をおこがましいと感じ始めている自分がいる。慶応高校戦で一敗地に塗れ、津東でなんとか面目をたてたもののどちらも、納得はいかない。以前、書いたように、彼は慶応高校を目指したからこそ偏差値71の高みに登れた。それも事実だが、1年の時間を与えられながら、届かなかったという現実はいかんともしがたい。津東にしても、私としては、そこでとどまってほしいわけでもなかった。こういうことを言うと、親でも恋人でもなんでもない赤の他人が偉そうにという思いが自分でも湧いてくる。それが今の私の問題点だ。年老いたというべきだろう。蛮勇が湧いてこない。何も考えずにこれが良いと思うほうに突き進めない。あえて言うならば、私が関わった人が、私とは関係なくとも、少しでも幸せな方向に進めばいいと思う。理想とするまぶしい世界へとびこむには、覚悟と努力、そしてタイミングが大事なのだと思う。キラキラとした世界は、ある意味恐ろしくもある。だからこそ、そちらへ行くには覚悟が必要だ。以前、誰かに言った「感情はそう簡単には変えられない。しかし、考え方は変えられる。」世界、パースペクティヴ、そこから生じる考え方、それらを変えることで、自分の立ち位置、ひいては感情も変えられる可能性がある。私とて、以前と、気持ち、感情は変わっていない。ただ、それに対する考え方が変わってしまった、変わりつつあるというべきだろう。いずれ、感情も変わっていくのかもしれない。努力については言わずもがな。努力せずに手に入れられるものなど、宝くじくらいしかない。「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」私は引くタイミングを見誤った。消えることもできず醜態を晒しながら、これからも当分居続けていくしかない。ということで、新年度生を募集します。やる気さえあれば、点数を上げることくらいはまだできます。ちょっと勢いだけで書いたので、あとで訂正するかもしれません。