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2006年03月31日
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カテゴリ:外国映画 た行
●チャーリーとチョコレート工場<期間限定生産>DVD(2006/2/4以降入荷予定)

ネタバレしてますので、映画を見てから、読んでください。

みていると思いっきりチョコレートが食べたくなりますね。
だから、ダイエット中は見ないほうがいいんだよね。
とろーりとろけたチョコレートが川になり、滝になって工場の中を流れているなんて、こないだ、テレビでみたプリンセステンコーのチョコレートフォンデュの泉よりすごいよね。

チョコレートはこどもにとっても大人にとっても魅力的なお菓子だから、そんなものをつくっている工場のなかにある秘密ってなんなのっと思わずみたくなるタイトルはさすがだ。

しかし、チョコレートの色はいいとして、工場の中のものは全てお菓子でできているのだけけど、その毒々しいまでの色はさすがにちょっと…。アメリカに行くと実際ああいういかにも体に悪そうな着色料をたっぷり使いましたという感じのお菓子がいっぱい売っているので劇中のお菓子の色はかなりリアルなんだよ。
見ていて気持ち悪くなってくると言うか、どうみてもおいしそうに見えなくてファンタジーというより、アメリカのなまなましい現実をみているようで。

ゴールドチケットを当てた五人の子供達を見ていても、子供の幸せは親の財力でほとんどが決まるんだといわんばかりですよね。
本来運の良さだけで引くはずの公平に手に入れる事ができるように思えるゴールドチケットは実際には金に糸目をつけずにチョコレートを買い占めることで、手にいれていたりする。
後は本当に抜群頭のいい男の子。頭のよさを使って見事にゴールドチケットを手にいれています。頭の良さはこんな風に人生のラッキーを導くことが出来る。
そして最後のひとり、チャーリーはまさに運のよさだけで、ゴールドチケットを手に入れていて、世の中にはやっぱり運も馬鹿に出来ないなあと思わせてくれる。

それにしてもチャーリーは拾ったお金で買ったチョコレートでチケットを当てている。世の中馬鹿正直だけではわたっていけないんだぞと言わんばかりである。拾ったお金は交番へ届けるべしとは言ってもこんな小額のお金を本当に届ける人はいるんだろうか。ある程度の高額ならわかるとして、ここまで小額なお金を届けられても交番は迷惑なだけだし、届ける人もほとんどいないだろう。拾ったお金でためらわずにチョコレートを買うあたり、やはり世の中をわたっていく周到さをちゃんとチャーリーは身につけていると言うことだろうか。

しかし、親の力や頭脳や運によって工場の中に入る権利を得る事は出来たとしても、その先はやっぱり子供自身の実力がものをいうわけですね。工場の中で見学しながら、子供達の一人づつが自分達の未熟さやいやしさや幼さや判断力のなさを露呈して、順番に脱落していく。
素直に「チョコレートが好きだよ」というチャーリーは目の前の誘惑に惑わされることなく、他の子供達が脱落して行く中で思慮深く謙虚な態度でとうとう最後の一人となり、ウイリー・ウォンカからチョコレート工場を引き継ぐ権利を獲得することが出来る。

それにしても、ゴールドチケットをあてたのは嘘だったというエピソードに使われているのがロシア人。子供向けの映画のこんなところですでに幼少期から、ロシア人にたいして悪いやつだと言う意識を知らず知らず植え付けようとでも、いうのだろうか。なんともアメリカ的でいやらしい事この上ない。日本もふくめ世界中に売られたはずのチョコレートのチケットを当てているのが全て白人種なのもいただけない。原作では世界中なんて考えてなかっただけ?
そしてチャーリーも家族が大事だから、と工場はいりませんと断りながら、最終的には工場もらってるし。

家族は大事なんだよという最終テーマのわりにアメリカ人て現実には離婚ばっかりしていそうだ。
大人になっても離婚なんかしないで家族を大事にしてほしいというメッセージなのだろうか。

なんだかんだ言いながら最後にはチャーリーは工場をもらっていて、ラストでは家族で豪華な食卓をかこんでいる。
前半父親や祖父が一生懸命働いていながら、結局ずっと貧しいままの一介の労働者である事や、最後にチャーリーが工場経営者という資本家サイドに転換してハッピーエンドとなるということは、やっぱりまじめに労働者やるより起業して資本家になったほうが人生断然いいんだよっと言わんばかりのアメリカの資本主義を、こんな子供向け映画の中にもたっぷりと表現してあって、アメリカってこんな小さいうちからすでにこうやって子供達を洗脳していくんだろうか。
そしてその映画をありがたく輸入して我が子にみせている日本もやっぱり、アメリカ的思想にどっぷりと使って生きていて、特に疑問もなく映画を見ちゃっているんだよね。ちなみにうちも子供に見せちゃいました。

昔、ディズニーランドにはじめて私の父と行った時、ディズニーランドの中を見て父が、「資本主義のいやらしさがたっぷりだ。」と言った数十年前の事を思い出してしまった映画でもあります。ディズニーランドを見て、父はわくわくするような楽しさや夢やファンタジーなんてものは感じなかったと言うことだろうか。

まあ、娯楽として単純に気楽に楽しむ分にはよく出来た映画であります。









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最終更新日  2006年07月27日 11時55分06秒
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