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2006年11月28日
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カテゴリ:外国映画 ま行
全編、涙、涙、の感動大作でした。オリビア・ハッセー、美しいですね。ジュリエット、聖母マリア、マザーテレサ、こんなすごい大役を臆することなくどうどうと演じてしまう彼女はすごすぎ!

名前だけは知っていたマザーテレサですが、実際じゃあ、どんなことしたのかなんてのは、なかなかどうして知らないもんです。そういう大事なことを二時間チョイでみせてくれる映画ってありがたいものですねえ。

『マザーテレサ』公式ページ

世界で一番スペシャルに階級社会のハードなインドという国。今現在中国と並んで、これからの世界を作っていくのじゃないかと話題の国ではありますが、でも、あいかわらず、カーストという階級社会は根強くあって、社会の底辺の貧困はこの映画の頃と変わらないんじゃないかと思う。

道端で、人が倒れていて死にそうでも、誰も振り返りもしなければ、気にとめもしない。インドでは、そんなことは当たり前すぎるくらい当たり前なことなので、すでにみんな慣れっこになっていて、そして、誰もがみな貧しいのだから、人のことどころではないようです。

そしてそういう社会の貧困は、今目の前にある人を一人助けたところで、どうなるものでもない。他にも、もっともっと死にそうな人、貧しい人達がいるのだから。社会の体制自体を変えていかない限り、本当の救いにはならない。そのくらいのことは誰でもわかるし、大概の人がそう考えるから、目の前に死にそうな人がいても、そのまま見てみぬ振りをして通り過ぎてしまうものだ。

もちろん日本ではそんなことありえません。すぐに誰かしかが救急車呼びますからね。道端で人が苦しんでいたら、誰かが声をかけますからね。そのくらい社会は整ってますからね。でも、そんなどころではないのがインドです。
インドってそのくらい貧しいということなんですね。


けれど、マザーテレサは、ちょっと違う。いや、大きく違う。、かなーり違う。目の前に苦しんでいる人を見過ごせない。彼女はまず、「自分の目の前で苦しんでいる人を助けたい」と、思った。人間としてすごく当たり前で自然な感情です。大概の人がそれを押し殺してしまう、そんな中で、彼女は常に自分の本心に忠実であり続けた。それは、母性そのものです。彼女がマザーと呼ばれるのもだからなんでしょうか。自らのうちにある母性に忠実にその生涯を生きた人のようです。


人が何かをしたいと思ったら、まず自分一人で始めることなのだそうです。自分を信じて行動し続けていると、いつの間にか周りに賛同者が現れて、手伝ってくれるようになるそうです。

マザーテレサもまた、まずたったひとりで、自分の所属する修道院を出て、カルカッタの町の中で、救済活動を始めました。

死にそうな子供を病院に連れて行き、無理を通して、入院させ、助けました。

瀕死の人、捨てられた子供、貧しい人たち。

普通の人間なら、考えては見ても、「無理だ」、「不可能だ」と二の足を踏んであきらめてしまうのに、彼女はほとんどすべてのことに無理だとは考えない。絶対できるはずだと信じて行動していく。そして周りの人間をも、引きいれ、巻き込んでいく。たった一人で始めた「貧しい人を救いたい」という行為は、いつの間にかとても大きなものになる。新しい施設をつくり、ハンセン病者のための村を作る。新しいし修道会まで作ってしまう。ある意味実業家としての手腕のすごさを見るようです

けれど、そこに、金儲けをしようとか、いい暮らしをしようとか、そんな意図は全くない。

そして、人々が徐々に集まりやがて大きな集団となり、組織となっていきます。

しかし、組織というものが便利である反面その中の人間を縛るものであることも知っている。

だから、長い年月をかけて作った組織ですら、本来の意図とずれ始めていることにきずいた時、驚くほどあっさりと切り捨ててしまう。
決して、初心からその軸足をずらすことのないその決断力は、本当にみごとです。

これだけのことをし続けるからには、かならず、クレームや、非難やトラブルがあるものですが、そんな時にも、うそをついたり、隠そうとしたり、暴力に走ったりしない。ただ、自分のありのままを示すだけなのだ。その姿勢がすごい。

目の前のかわいそうを捨てることなく救い続けようとしたマザーテレサのあり方はまさに母性そのもの、女性が持つ特性そのもの。その自分自身の心のそのままに生きた人なのでした。

「考えはしても、行動に移す人はいないものです。」

DVD同時収録のインタビューの中で、主演のオリビアハッセーの言葉です。

マザーテレサは、考えてそして行動したまさにそういう人でした。

そして、私も、私たちも、まあまあごく普通の人間なので、考えるだけです。
だから、それを負に思う必要はないけれど、でも、せめて忘れないようにしたい。

何かをしたいと思ったら、まず、自分の目の前から、自分の近いところから。




            



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マザー・テレサ@映画生活







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最終更新日  2006年12月04日 14時31分20秒
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