テーマ:DVD映画鑑賞(13598)
カテゴリ:外国映画 な行
これは三重構造の物語です。 物語で不正を摘発されるスリービーズ。三匹の蜂。蜂ってつまり働き蜂でしょうか。つまり庭師によって働かされ、がんばってためた蜂蜜つまり利益は庭師つまりはこのさらに上にいる存在によって吸い上げられてしまっているのじゃないか。わざわざ蜂というネーミングにしてあるのは、映画の原題が庭師だからという他にやはり、利益を集めながら、さらにその上にその利益を搾取されているに過ぎないのではないか。製薬会社のその上にいる存在を暗に示しているようにも思えるネーミングのように思えたのです。 そして、この物語の一番のテーマであるアフリカ人の命は安いということ。先進諸国にいいようにされているアフリカ。しかし、その内部に入ってみれば、主人公ジャスティンが最後に訪れる僻地の貧しい村のそんな場所でさえ、さらに土地の村びとたちは部族間での紛争をしている。 単純にただ、発展途上国を搾取する先進国の悪だけでなく、その搾取されているはずのアフリカの内部にすら存在する争いまでが描かれているのだ。うち側にも外側にもある利益のための争いに、まさに人間の原罪が描かれている。 非常に複雑な物語構成に脱帽です。 ところでヒロインの名前のテッサはもしかすると、マザーテレサから来ているのかも、とも、思いました。似てるでしょう。 人類の歴史は、支配欲を持つ男たちと、情によって生きる女たちとの、壮絶な対立の歴史なのかもしれません。 この対立にいつか結論がでるものなのでしょうか。 以上。書きそびれたぶん、書き足してみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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