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2010年07月28日
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カテゴリ:映画★アニメ
人がみえないもの、みないもの、を見ることのできる感性。
けれど、それはかならず、心に痛みをともなっている。
それでもその痛みにたえてでも、やはり、その感性をもっていたいと、思う。

私はまあどちらかと言えば暗い方の人間なので、ずっとずっと明るくて、人付き合いが上手でタフな人たちが、うらやましかったし、そうなりたいと、思っていた。けれど、ずっとみていると、そういう人たちは、ふしぎなことに明る分、どこか鈍くて、私に当たり前に見えるもの、見抜けるものきづけるもが、まったく見えていなかったり、きづかなかったりするらしい。

アリエッティの評判は、あまりよくないと聞き、すでに見た人の感想ではそんなによくなかったと、いわれ、そうなのか、と、そうおもいつつも、やはりみたくて、劇場に足を運んだ。

けれど、前評判とは裏腹に、十分よい作品だったと、思う。

なぜ、この作品がつまらなかったのだろう。感想を聞かせてもらった相手は、明るくて可愛くて、わたしなんかとちがって、すこぶる素直で性格もいい人だ。

それにもかかわらず、物の見方はこんなにちがうのだろうか。

彼女が見落としたものをわたしは、見落とさなかったと、言えるのだろうか。

明るいということが羨ましくはあっても、それとは別に私自身が持っている感性によって、他の人達が見落としてしまう人生の中のたくさんの感動を味わうことができるのであれば、もう明るくなくても、別にいいんじゃないかと、最近ふっとそう、思うようになった。
明るいとか暗いとかもうそんなことはどうでもよくて、私は私なりにいきていけばいいんだと、そう思うようになったかもしれない。



「君は僕の心臓の一部だ。」

これは物語のラストで、しょうアリエッティとの最後のわかれのシーンでいう最後の言葉だけれど、

心臓は、ハートであり、心であり、最後の最後の別れでアリエッティと会うために走って駆けつけたしょうの胸の痛みは持病の心臓のいたみだったのか、それとも、心の痛みだったのか。普通の人ならまず見ることのできない小人という、異種の存在を視覚できる感性は、しょうに心の痛みをともなわせつつ、それでも、なお、アリエッティという存在は、彼にとって、それでも、出会えて良かったと思う、そういう存在なんだろうと思う。



久しぶりのジブリ作品でした。あいかわらず、美しい背景の作画ですが、ちょっと書き込みすぎで、濃すぎで、遠景もかかわらず、てまえとおなじくらい、線が太くて、色が濃かったりするのは、ちょっとどうかなぁっと、思ったのでした。

それと、物語上重要な存在であるカラスの描き方が、アクションものっぽくて、ちょっとジブリらしくなくて、物語のファンタジー性を壊している気がしないでもなかったのでした。そこだけ異様な異質な感じなんだもの。

病がちでひよわなはずのしょうがアリエッティからみると、たくましい巨人なわけで、そのあたりの微妙描き分けがなんともむずかしいですよねぇ。

小人の暮らしの中の生活用品の一つ一つが実に微細で、これを小人のお父さんは、人間世界にあるものをみながら、ひとつひとつ、自作していったのでしょうか。それはそれですごいなぁっと、思うんだけど、それにもかかわらず、あのすばらしいドールハウスの中のものは、絶対もちかえらなかったわけですよねえ。ドールハウスの中の特に台所のものなんか、もってかえれば、きっと小人のお母さんは喜ぶはずたと、彼は知っていたはずだと、思うんだけど、ひとつくらい借りても、わかんないんじゃないのとか、思うんだけど、彼は、あれらのものには、ぜったい手を出さなかったのですよねえ。そういう深さっていうのが、素敵。アリエッティもかわいいけど、あのお父さんなかなかナイスガイだなぁ。かっこよかったぁ。




             


借りぐらしのアリエッティ@ぴあ映画生活









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最終更新日  2010年07月28日 15時33分27秒
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