カエデの紅葉が枝先ではじまっています。京都岡崎。 石井誠 個展「A Herald of Atlas」 2016.11.8(火)-13(日) ギリシア神話において、巨躯を以て知られ、両腕と頭で天球を支える「Atlas」(アトラス) 16世紀ネーデルランドの地理学者Gerardus Mercator(ゲラルドゥル・メルカトル)によって 地図帳の表紙に描かれたことから地図を指すこともあるこの言葉は、我々が通常知覚できる 枠組を超えた、信仰の対象としての巨大な神や大地を示している。また日本においては、 民間信仰や神道の根底にある、大小を問わず、あらゆるものへ神が宿るとされる「依り代」 という器や領域としての神体、神域を指す言葉がある。 「A Herald of Atlas」とは「誰にも知られずに、ひそかにアトラスの到来を告げる者」の意 であり、信仰という形で"我々を支えてきたもの"を世界規模から、身近な事象まで "アトラスの依り代"としての視点からとらえ、技術発達の行き着く先、失われてゆく 文化風習などをモチーフにやがて到来するであろう新たな技術やエネルギー、文化に 対して、それを受け入れることのできる”依り代”であり"使者"になりうるものは何であるか。 それは果たしてこれまで我々を支えてきたものと同じく信仰すべきものなのかを問う。/石井誠 ISHII Makoto 略歴 1986 北海道札幌市生まれ 2010 道都大学 美術学部 卒業 2013 京都精華大学大学院 芸術研究科 博士前期課程 版画専攻 修了 滋賀県在住 2012 Too young -見たことが無いふつうの展覧会-/ギャラリフロール(京都) 2012 京都・イギリス国際版画交流展/京都市立美術館(京都) ※2014イギリス交流展 2016オーストラリア交流展 2013 個展「works2012-2013」/TO OV(北海道) 2014 「零のゼロ」/埼玉県立美術館(埼玉) 2014 石井誠・川口巧海二人展「パラケルススの毒性学」/ギャラリー犬養(北海道) 2016 石井誠・大泉力也二人展「残響と共振」/TO OV(北海道) 2016 FAbULOUS WALL ー October [石井誠]/FAbULOUS (北海道) 2016 ART FAIR SAPPORO 2016/クロスホテル札幌(北海道)※2016.11.26-27 2010 国展 奨励賞 2011 国展 新人賞 主に北海道で発表、京都では初の個展。 石膏刷り、シルクスクリーン、彩色による半立体作品など約40点を展示しています。 『これまで世界を支えてきたもの、それに変わって支えるべきなにものかの到来をテーマに(石井)』象徴的な、言葉、遺伝子、飛行機、ロボット、コンピュータなどが作品化され物質感をともなって化石のようにもみえます。 石膏というベースに、遺伝子から言葉の誕生と欠落、技術発展と中心に有るべき心の動きまでを溶かし込んで表現しています。/gallery morning ※作家在廊日は、11日〔金〕12日(土〕13日(日)です。 ・・ ・ 次回の展覧会 四塚祐子展 YOTSUZUKA Yuko 11.15(火〕- 20(日) http://gallerymorningkyoto.com/2016exhibition/yotsuzukayuko2016.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 8, 2016 01:38:31 PM
コメント(0) | コメントを書く
[アート遊覧/Gallery Morning] カテゴリの最新記事
|
|