昨定休日、今日は何が何でもと思い松江市内のある整形外科の病院に出掛けました。ここ数年来右腕の肘内側の部分に痛みを感じておりましたが2～3ヶ月前から痛みが酷くなり、「最早これまで、病院は何処が良いじゃろ？」と妻や義妹に相談しましたら、「スポーツ医学の心得もある先生だから松江一」との助言を受け出掛けた次第です。こちらのY整形外科さんはうちの店のお客さんですし、何より一年前に甥が少年サッカー全国大会を前に骨折した時に治療して頂き、完治して出場することが出来るまでにして頂いた大恩あるお医者さんです。

　さて病院に着いたのが9時15分、その時既に10人余りの患者さんが待っていました。噂に違わず患者さんが多く松葉杖姿の学生さんや車椅子のご老人もいらっしゃいましたが何と言っても主流派は75歳前後とお見受けするご婦人方、私の見るところ患者の7割がこんなお母さん方でした。ところで私の番号札は14番、「おっ、外木場さん（嘗ての広島カープの大エースで私の大好きな投手でした）の背番号だがね。こりゃあ幸先良いや」と待つ事2時間、やっと私の番になり名前を呼ばれました。

　前もって撮って頂いていたレントゲン写真を見ながら先生のお話しを伺いましたが、「骨にも関節にも異常は見られません。お年がお年ですから筋肉の衰えが原因ですねえ」と仰います。お年？、8月で56歳になるけどそれってお年なの？

　まあ松江一名医のお言葉ですから仕方ないですが、そうかあ、56歳ってのはお年なんだなあ。診察の結果は「腱鞘炎」、若い頃右手親指付け根の腱鞘炎で苦しんだことはございましたが、その時は違う病院で注射をして貰ったら一発で治りました。あの時診て頂いた老先生、「あんたパチプロかね？」と仰いました。何でもパチンコを生業とするプロ、つまりパチプロの方には往々にして見られる症状との事でしたが、「先生、ワシ家具屋ですがね」と申し上げましたら「ああ家具屋さん、家具屋さんも手に負担が掛かるけんねえ」と言われた事を思い出しました。

　「テニス肘って言葉、聞いたことあります？これは肘の外側が痛むんですが、貴方の場合はその逆ですねえ。じっくりリハビリをやりましょう」と、腕を伸ばして指を反らしたり内側に曲げたりして衰えた腕の筋肉を鍛え直すのだと仰います。その後リハビリ室で光線を当てたり電気マッサージを受けたり、またもったいない事に妙齢の方から手を取ってリハビリの仕方を教えて頂いたりと、気が付けば会計を済ますと病院に着いてから4時間余りが経過しておりました。

　昭和30年代初めに生まれた皆々様、私達は「お年」の年齢に達した様でございます。だってねえ、その妙齢さんの指はもう直ぐ手の甲に付くんじゃないかと思うほど曲がるのに、私の場合は90度くらいで「痛ててて」、こりゃあやっぱり「お年」だわ。




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