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カテゴリ:社会・ニュース
昨日の記事でツイッターから読みに来てくださった方が多かったようで、アクセス数がちょっと上がっています。嬉しいんだけど、また下がるだろうから、、、下がったときにちょっと寂しい気分になるので、上がり方もほどほどがいいです。
で、ツイッターの記事だと思って読みに来たらチワワのブログでがっかりしたという方、どーもすいません。基本は犬バカブログです。たまにデジモノとかネットのことを書いたりしてます…うそです。最近は犬の話が「たま」になってます。だって、チワワの小太郎は元気だから病気の話もないし、人見知りだからオフ会もあんまり行かないし…。そんないいかげんな飼い主です。(飼い主は持病持ちで半引きこもりです。ダメじゃん) さてさて。昨日発売のAERA(アエラ)で勝間和代さんと香山リカさんが対談。いやぁ、面白かった。香山さんの「しがみつかない生き方」で「<勝間和代>を目指さない」という項目があって、この本を読んだときから直接対決したらどうなるんだろう…って思ってたんですよね。 もうほんと、期待通りの内容で満足。…満足っていうのも変だけど、ふたりとも妥協せずに本音で対談してるのでスタンスの違いがよくわかりました。 私、勝間さんの本って読めないんです。…話題になっているから買おうと思って本屋に行くんですけど、中身を見ると、どうしてもお金と時間を費やして読むほどの価値を見いだせない。なんでこの人の本が売れてるのかナゾ。 いえ、本自体はいいんです。こういう本があっていい。勝間さん自身もいい。すごく頑張ってバリバリ仕事をしてカッコイイ。 でもさ、そこにみんなワーーーって集まる心理がよくわからん。 でね。対談。香山さんは「がんばってもできない人もいる」ことを勝間さんはわかってますか?っていうことを聞き出したい。でも勝間さんは「わかる」と言いつつも、絶対わかってない。本人はわかってるつもりなんだと思うんですが、たぶん絶対わかってない。 例えるなら、飢える群衆に対して「パンがなければケーキを食べればいいのに」(チョコレートだったかも)と言ったマリー・アントワネットのような…。(このエピソードが史実かどうかは知りません) 香山さんはそこに気付いている。そのあたりの駆け引きが非常に面白かったです。 勝間さんは、「話せばわかる」派だと思うんですけども、香山さんは「話したってわからないことはわからない」派。この二人の間には「バカの壁」がある。香山さんは壁に気付いている。壁がありつつもうまくコミュニケーションとる方法を知っている。勝間さんは気付いていない…。そんな感じ。 どっちもアリだと思うんです。両方いるから面白いし、社会が回っていく。でも個人的には私は香山さんに共感。 「私は頑張り至上主義ではなくて、むしろなるべく頑張らなくてもいい方法を探しましょう、と言っているんですね。」と勝間さん。それは翻せば「頑張らなくてもいい方法」を探すことを“がんばれ”と言っているのでは…。がんばれない人というのは、もうなにもがんばれないんですよ…。 何度も言うけれど、勝間さんのような生活スタイルとか頑張り方とかがいけないわけじゃない。それを“「みんな」に勧める”ことに違和感を感じるのです。 勝間さんの本のサイン会のレポートを読んでいて、いやいや、これはちょっと…と思ってしまいました。「家に帰ったらすぐにブログかツイッターを始めましょう」って…おい。 あ、わかった。勝間本が売れるっていうのは、そういう「やること」がものすごく具体的に書かれているからなのかも。なにをやったらいいのかわからない、という人にとってはわかりやすい。逆に私みたいに自分のやりかたでやりたい、他人に指図されたくない、というへそ曲がりにとってはものすごく窮屈。 カツマーブームって、新興宗教に似ているのです。“新興”じゃなくてもいいけど、宗教の勧誘っぽい。「これで私は幸せになったんだから、あなたもやったほうがいいわよ」「私は自分だけじゃなくて“あなた”も幸せにしたいの」「みんながこの宗教に入れば世界の人々は幸せになれると思うの」。そんな感じ。本人は気持ちがいいけど、周りは迷惑っていう…。 宗教も、本人がよければいいんです。それで幸せだと思えるなら。でも周りに勧め出すと困ったちゃんになっちゃう。 宗教の教祖は、信者があがめ奉るので、その他の雑音(ノイズ)をシャットアウトしてしまえば、ずっと気持ちいいままでいられる。でも信徒たちはノイズをもろに受けてしまって疲弊してしまう…。その疲弊した人たちが精神科医の香山さんのところにやってくる…のかな。 宗教も、「このお経を唱えると幸せになれる」「修行をすれば解脱できる」って具体的にやることを示されると、自分で自分の行動を決められない人っていうのは、簡単にハマってしまう。考えなくていいんだもん。言われたことを言われた通りにやっていれば幸せになれるんだもん。楽ですよね。…オウム真理教の本を一時期読み漁ったけれど、そういう風にしてハマった人って多かったみたいです。だから真面目な人ほどハマってしまう。 なんかそういう現象と似てるんですよね。カツマー。 カツマーが目指す幸せっていうのが何かはよくわからないけど、香山さんが言う「普通の幸せ」とは違う気がします。目指す場所が違う。 <勝間和代>のような幸せを目指してもいいんだけど、<勝間和代>になるには勝間本を読んでもダメだと思います。勝間本を“書いて”いるのが<勝間和代>であって、勝間本を読んで真似しているだけでは<勝間和代>にはなれないのです。カツマーにはなれるけどね。 そんなわけで、世のカツマーブームが今後どう展開してゆくのかが、非常に気になるのでした。第二の勝間和代が登場するのか、はたまたこのまま終息してゆくのか、勝間さんがこのままカリスマ的人気を誇り続けるのか…。興味深いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Oct 6, 2009 07:30:21 AM
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